小川精機のロータリーエンジンです。
「ロータリーエンジン」とは東洋工業が、「ヴェンケルエンジン」タイプの自社エンジンを命名したもので、今では広く愛称されているようですが、航空用語でのrotary engine(回転式エンジン)とは違うそうです。
この小川精機(O.S.)のロータリーエンジンは、東洋工業(現在のマツダ)が昭和42年にロータリーエンジンの量産化に成功した時とほぼ同じ頃の、昭和43年にはすでに模型用として、I-49型の開発に成功(商品販売化は昭和45年)していたようです。
こちらの写真は、その後継機種の49PIの方ですが、これもすでに生産中止になっており、現在では「49PI-TypeII」となって販売されているようです。
こちらは、初期のバンケルロータリー(OS-I49)です。
偶然、新品を探し得ました^^v
1970年の初期型(ROTARY ENGINE I-49)は、サイドポート吸気だったそうですが、現在はペリフェラルポート吸気に変更されています。現在の実車のロータリーエンジン(RX-8やRX-7など)はサイドポートが主流ですが、昔のコスモスポーツやレーシングエンジンではペリも使われていたようです。

(上段;OS I-49・49PI 下段;49PI-TypeII・49PI内面)
49PIと49PI-TypeIIとの違い(値段はTypeIIが+¥5000)は、はっきりわかりませんが、外形的にはIIの方は、外周のフィンの形状が多大化していて、ローターハウジングのサイズが若干大きくなっている、Iに付属のスピンナーがない代わりにキャブにエアファンネルが追加されているくらいでしょうか。TypeIIでは、新たにバブレスウェイトも付属しています。しかし、カタログによると、TypeIIは扱いやすさが向上していると書いてありますので、パーツ番号も違っているようですが、エンジン内部やキャブの変更があると思われます。プラグは、49PIはREタイプとなっていますが、OSに確認したところ、これは現在のTypeII同様、Fタイプ(4st用)で代用できるそうです。
要目は、4.97cc、2500〜18000rpm、1.27bhp/17000rpm、335gで、TypeIIより、やや軽いようです。
個人的にロータリーファンなので、この49PIをぜひ持っておきたくて(できればI-49)、実機(車)に載せるわけではないですが、デスクアクセサリーとしての癒しアイテムです。
サンダー伊藤さんから、貴重な49PIの内部の写真を頂きました。(ありがとうございます!)
ロータリーエンジンは、構造が繊細と言いますか、ネジの締め方が重要で、くみ上げに熟練を要するそうです。ちなみに、締め付けトルクは、10〜11kgだそうです。
最後の写真はマツダのロータリーエンジン(13B?)の内面です。美しいですね。
ちなみに、実車でもロータリーファンでして、FCからFDへと乗り継いでいます。FD3SはH3購入ですから、もう18年近く載っています。某ワークスレーシングのN1クラスまでチューニングしておりますが、レッドゾーンを超えても有り余るパワーで吹けあがり、真紅のボディーもピカピカ、まだまだ、バリバリの現役です。やはり、ロータリーは最高です!

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