三ツ星(キャタピラーモデル社)1/12 タイガーI です。
先に、箱入りのキットの状態のものをご紹介しましたが、こちらは完成されたものになりす。しかも、細部のディテールアップはもちろん、シャーシ内部のメカまで、究極にカスタマイズされています。
三ツ星は関模型などと比べてややディテールが甘く、それ故、外装も多々作り直しているようで、タミヤの1/16(お恥ずかしながら、自作です^^;)と並べてみても、遜色がありません。(タミヤは初期型で、こちらは後期型?。輪転の配置が違っておりますが、関タイガーも後期型のようで、三ツ星と同じ配列のようです。)エンジンカバーの微細な加工(オリジナルは、エンジンカバーはダミーで天盤には穴は開いていませんが、このタイガーIは、大きくくり抜いているのではなく、そのダミーのカバーの全ての穴に沿って一つ一つの穴を開けています)や、他にも六角ボルトへの変更、前面の予備キャタピラ、各装飾パーツの自作などなど、目を見張ります。輪転も装飾加工されさらに外周に黒いラバーまでリング状に貼り付けてあります。
砲塔旋回は標準ですが、かんしゃく球を鳴らす装置をキャンセルして、砲塔上下作動にしています。
プロポはヘリ用の多チャンネルです。チャンネルの振分けは、エンジンスロットル、スピードの2段切替え、前進後退、左右旋回、砲塔旋回、砲身上下の6チャンネルです。操縦をしやすくするために、両スティックを両キャタピラに振るのではなく、エンジンを1スティック、操舵を1スティックに集約されています。
動力関係の仕様は、 OS40 4サイクル水冷エンジンを搭載しています。小型ラジエターはアルミの多重薄板の中に銅パイプを幾重にも通し、下から電動ファンで通風する懲りようです。小型電動ポンプは耐熱用つまり電気ポットの部品を流用し、水流確認用のプロペラの内蔵された透明なパイプ等も組み込まれています。その他、手元スイッチでの、プラグヒート・セルスターターによるエンジン始動式になっています。これら全ての電源供給は、7.2vパック2本からですが、容量的にも十分でしょう。もちろん、排気は後方の2本の煙突マフラーから排気されます。
完成を極められた、素晴らしく価値のある芸術品に仕上がっていると思います。
製作された方の長年の模型への愛着とそれを形にするための苦労と努力が実った、大変なものであろうということが、ひしひしと伝わってまいります。それだけに生涯の宝物であり、絶対に手放すことはありませんが、ぜひ走らせて見て欲しいという彼の意向を実行できるかどうか、悩むところです。
大きい方が、三ツ星1/12タイガーIで、小さいほうが、タミヤ1/16タイガーIです。

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