2014/9/21

ピアノの鍵盤にはさわってから弾きましょう  ピアノ

珍しく、幼稚園・年中さんのお子さんのレッスンをお引き受けすることになりました。

大人の方は、音大卒の方も、そうでない方も、全く区別せず、お引き受けしています。でも、小さいお子さんの場合は、毎週レッスンがあった方がよいのに、私が毎月1週間も東京大阪へ出張で留守なので、それができないことと、お子さんの生徒さんは殆どいないので、普通の発表会をしてあげられないなどの理由で、私に頂いたお話しでも、ご相談の上で、うちの門下生のピアノの先生方をご紹介することが多かったのです。


でも、今回、お母様が東京の有名音大を出られたピアノの先生で、発表会もされるので、その発表会に出せばいいので、大丈夫です、、と言って頂き、とりあえず、1回レッスンを・・ということになりました。

ピアノの先生の前で、公開レッスンする気分でしたが、びっくりするほど飲み込みのよいお子さんで、大変楽しく、あっという間に時間が過ぎました。

そのAちゃんは、思い切り指を伸ばして、5cmも10cmも上から、指を叩き落とすようにしてピアノを弾いていたのですが、、、

「よ〜く見ていてね♪」と言って、まず、その子と同じ弾き方をして見せ、すぐに
「もう一度、よ〜〜〜く見ていてね♪」と言って、鍵盤に、一瞬、触れてから弾く弾き方を見せて、「どっちがいいと思った?」と聞くと、「さいご」というお返事。。(^^)

そうなんです、この2種類の弾き方、4歳児が聴いても分かるくらい、露骨に変わります。

準備するという意味で「Preparation」という言葉を使われる海外の教授や演奏家の方が多いですが、お国は関係ないようです。私が長く継続してお世話になった、ハンガリーの先生方や、P国の超有名ピアニスト、そして、日本人でも、モスクワ音楽院の付属校から継続して学び、モスクワ音楽院を卒業されて、なおかつ、重要なことは、音楽院の外での、個人レッスンで学んだという先生に、東京で、(私が仕事しているスタジオへお越し頂いて)集中講義をして頂いたことがあるのですが、そういったレベルの先生方は、触れてから弾く派でした。


ただ、、留学した方でも、よほど運よく、よほど熱意のある先生に出会えて、根気強く、繰り返し、繰り返し、直してもらわなければ、できないことなのです。多くの先生は、大人になってから直せると思わないのか、そういったタッチの事を何も教わらずに留学から帰って来る方も多いのです。


もちろん、どう弾いても自由です。

でも、ピアノの鍵盤は、元の位置へ戻ろうとする力が働きます。離れた位置から打ち落とすと、その反発力が、指に衝撃となって伝わり、指や手や腕に負担をかけますし、叩きまくることで、指先の感触は無神経になっていきますから、鍵盤の動き、スピード、深さなどをコントロールすることが難しくなり、雑な固い音になりがちです。

・・というわけで、私は触ってから弾く派です。30年近く前から。でも、伝えるのも直すのも難しいです。

ところが・・・できちゃったんです。。その、4歳のAちゃんが、その場で。。

もう、衝撃的な「事件」でした。笑っちゃいました。(^^;)


私が2種類弾いて見せたのがよほど印象的だったのでしょう。それにしても、大人が何年もかかることを、凄い!!(^^)

その後は、1小節の箱を感じる話とか、どこまでがひとつだと思う?とか、上っていく音型をすこ〜〜しずつ強くして、一番高い所でちょっと頑張ってみようかとか、、表現に関わるレッスンを色々して、それも、どんどん変わってくれました。

終わった時、お母様が、「先生!すばらしい!!」と拍手せんばかりに感激してくださって、私も大変嬉しかったですし、私が直接レッスンさせて頂くということに、その場で決まりました。


お母様の価値観も大変嬉しいものでした。

ご自分が音大を出たからと言って、音大を目指しているわけではないし、コンクールで賞をとることを目指しているわけでもない。。そうではなく、「本物」を分かる子に育てたい。本物の、良い音色、良い音楽が解るようにしてあげたい、という、素晴らしい価値観をお持ちなので、私も、心から喜んで、お引き受けすることができました。

よかったです。もう、めちゃくちゃ楽しみです。(^^)


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