2013/7/3

ハイビスカスの思い出  紀子の日記

今日もこの雨にもかかわらず、ハイビスカスが綺麗に咲いてくれました。
クリックすると元のサイズで表示します

ハイビスカスが一日花だということを昨日載せましたが、意外にみなさんご存知ないようで・・・・

もう遠い昔、私が花屋を始めてすぐの頃、このハイビスカスには忘れられない思い出がありまして・・・

父の日に親方にプレゼントしたいんだけど、いつも胡蝶蘭なので、それ以外でなにか大きな贈り物がしたいというご注文をいただき、

「大きなハイビスカスがありますが、どうでしょうか?」

「お〜。いいねえ。明日の朝渡すから、今日中に持ってきて。」

ということでお届けに・・・。


ご注文主様はお客様とお話し中で、
「そこに置いておいて。」

と何も話すことなく帰ってきたのですが、それから数時間、夜になってお怒りの電話が・・

「こら〜この花どうなっとるんじゃ〜。枯れとるやないか〜

「え?私がラッピングさせてもらったのですが、綺麗でしたけど・・」

「何を言うとるんじゃ?お前の目は節穴か?はよ見にこい。」

何がなんだかわからない・・・

そして、怖い。怖すぎる・・

かなりの剣幕でまくしたてられ、とりあえずぶっとんでいったのですが、
内心無事に帰ってこられるかどきどきもので・・・

事務所に着いてお花を見せてもらったら、な〜んだ、今日の花が終わっているだけじゃん・・・

でも説明しようにも向こうはかんかん。

「この花は一日花でして、明日の朝にはこれもこれも、つぼみが咲きますから・・・」

「は〜なんじゃそれ?」

「ですから、今日の花は枯れてしまったけど、明日には又新しい花が咲きますから、喜んでもらえると思います。」

「明日綺麗じゃなかったら許さんぞ。」

「朝見てみてお電話ください。」

その間のこのお客さんの怖かった事といったら・・・

無事うちに帰りついたときには涙が出そうでした。

そして次の朝・・

「おう、姉ちゃん、昨日はすまんかったの〜。今日は一杯花咲いて綺麗じゃ〜。親方もめちゃくちゃ喜んでくれての〜。」

「そうでしょう?良かったです〜。昨日は怖すぎて泣きそうでしたけど、喜んでもらえたら何よりです。」

あの頃はまだ30代。
こわもての男の人に怒鳴られたのも初めてで、本当に怖い思いを致しました。

あれからというもの、ハイビスカスを買っていただく方、特に贈り物にされる方には必ず今咲いている花は夜には終わってしまう事、次はこのつぼみが・・・としっかりご説明をさせていただくように心がけております。

今となっては笑い話ですけれど、ハイビスカスを見ると、あの光景を思い出します。








5



teacup.ブログ “AutoPage”
AutoPage最新お知らせ