こだわり、ってなんだろう
なんか最近いろいろと思い出したので書いておこうかな。
辞書で「こだわる」を調べてみるといくつか意味がでてきます
(1) 心が何かにとらわれて、自由に考えることができなくなる。
気にしなくてもいいようなことを気にする。
「済んだことにいつまでも―・るな」
(2) 普通は軽視されがちなことにまで好みを主張する。
「ビールの銘柄に―・る」
・・
(goo辞書より)
意外に悪い意味あいのものも多いのですが、何らかの制作に関する場合は
(2)の意味あいなんだろうとは思います。「○○にこだわって作ってみました」的な。
そこでちょっと思い出したフレーズを。
「こだわりは減算方式である」
これは自分の言葉ではないのですが、以前読んだ本(多分中谷彰宏本)に
書いてあった内容を要約したもの。
こだわる、ということが物事の積み重ねではなく、よく考えて不必要な
余分なものを削って削って削り倒して、それでもどうしても削れないで
残ったものこそがこだわりによる産物、という考え方。
あれも欲しい、これも入れたい、それも追加、みたいなプロセスも重要
なのですが、その過程は踏んで十分な量を把握、習得した後にやっと不要な
ものが分かってきて、削り始め・・削って削って・・・という感じ。
そうすると非常に純度の高い指向性を持った何かが生まれる、といいなー(笑)、
なんて無意識に考えながらなのでしょうが
まぁ要するに、単純に沢山詰め込んで作っただけじゃこだわりにはならない
ということなんですが、以前読んでなるほどなぁ、と思いました。
例えば特殊効果を例にとると、絵でも音でも最初はガンガン特殊効果を
重ねて過ぎてしまって派手にはなっていくのですが、なんとなく派手なだけで
だんだんつまらないものになってきてしまうパターンがあります。
(絵だったら効果重ねすぎで全体的に色が飛び、ダイナミックレンジが狭く
なる。音でもエフェクトをかけるたびにダイナミックレンジ、S/N比共に
悪くなるのが一般的。まぁ絵も音も根本は信号処理的な側面があるから。)
でもいろいろ効果を試しまくっているうちに、表現したいことに対して
最適な効果の種類やパラメータが分かってきて必要な物しか使わなくなり、
ものすごい説得力のある表現が、たった少しの効果でできている、なんて
ことがざらにあります(もちろん全部がそうという訳ではないです)。
匠の技的な感じですが、後で分析とかしてみるとものすごく理にかなった
パラメータ設定だったりするからまた驚きだったり。
普段意識はしているので自分の中で常識化しちゃっていますが、たまたま
思い出したので書き残しておきました。
自分の周りの人もこれとは違っても似たような方向性のことを意識してる
みたいなので、取り立てて書くことでもなかったんですが、まぁなんとなく。
久々にうざいウンチクでしたw ヽ( ゚ 3゚)ノ

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