2007/3/29

恋ぶるい 2  

葉子の中で”神話”が崩れていったのはいつからだろうか?

出張で彼がいなくても、痛くならない 頭。
そこには 彼を頼りとせず 一人歩き始めた葉子がいた。

神を信じた祖母の言うとおり、彼はだらしのない男 明日を考えない男。
でも 神さま 葉子が死を思ったとき救われたのは彼のおかげ。

頼ることをせず 一生彼を面倒みようと・・。

「便器汚すつれあいなれど いるだけでよしとす」
そう思ったあと、この方のつれあいは亡くなられたそうな。
なにもせずとも、いるだけでよしとす、そんな関係があっても良いのでは〜

今 葉子の傍らで、グーグーといいながら寝ている彼がいる。
見る人もなく、テレビで高校野球が流れて・・・
穏やかな時が〜

雨にぬれた地面に日が差して〜
今日一日がまた始まった。

 
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2007/2/27

恋ぶるい  

彼がいないと頭が痛くなる。

葉子はそう信じて生きてきた。

出張で一晩いないだけでも頭がズッキン ズッキン。
お願い側にいて! ずっとずっとだよ〜〜〜
私より先に死なないで。

何度祈ったことか。


脳波異常といわれ手術の話もあったが、彼を知り痛みはどこかに消えていった。
でもそばにいないと、あの激しい頭痛が襲ってくる。

もう彼なしには生きていけない!!
そう信じる葉子だった。

「彼は運の悪い男」信仰心の厚い祖母からそう言われた時も。彼の運の悪さは自分の命をかけても守ってあげると。「彼なしに私の人生はない」そう言い切るほど彼にのめりこんでいった。

医師から 失明するかかもしれない、脳腫瘍の疑いがあると言われたことも彼とのお付き合いの中で不安は忘れられていった。

だらしない 汚い 運が悪い 常識がない 周りから彼のことを聞くたびに、葉子は自分で何とかする、彼は私の神さま 私が何とかすると 自分の中で彼を神さまに仕立て上げていった。
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