たまにしか しないのだから(笑)、自分のやった仕事くらい報告しないといけませんなぁ。
・・・と言いつつ、かなり前にやった仕事で、スミマセン。(´▽`)ゞ
実は今年の前半に小学館文庫から刊行されたミステリ2冊のカバー・イラスト描きました。
(今回は装画だけ。文字周りのデザインは別の方がやってます。)
『庭師 マス・アライ事件簿』というシリーズです。
カリフォルニア生まれのヒロシマ育ち、原爆体験後に再びカリフォルニアに戻った帰米二世のマス・アライという老庭師が主人公という、一風変わった設定の探偵モノです。
作者のナオミ・ヒラハラさんは南カリフォルニア在住の日系人の女流作家。訳は富永和子さん。

こちらが 日本ではデビュー作となった
(本来はシリーズ2作目の)、
『ガサガサ・ガール』
(小学館文庫・2008年2月刊行)
殺人容疑をかけられた娘のマリ(ガサガサ・ガール)のため、カリフォルニアからNYにやって来たマスが、事件の謎を暴く。
ちょうどこの絵を描いてる時に、ウチのワンコ先生の容態と看護が最悪の状態で、編集部の方々にはずいぶんご迷惑かけてしまいました。
年末ギリギリになんとか脱稿してWEB入稿!
それを待っていてくれたかのように、数日後のお正月、ワンコ先生は逝っちゃったけど…。
あんな悲しくて辛い思いをして描いた絵ほど、
脳天気な見てくれになったりするから…わからないものです。
自分でも感心する1枚。(笑)

こちらは 日本では第2作となった
(本来はシリーズ3作目の)
『スネークスキン三味線』
(小学館文庫・2008年4月刊行)
2007年アメリカ探偵作家クラブ賞受賞作。
これは日系人初の受賞とのこと。
『ガサガサ・ガール』の流れを受けた形で話が進行します。オキナワの歴史と戦時中の日系人の収容所のエピソードが絡み合う事件の謎。
ヘビーなネタも、海苔でくるんでライトなテイストに。
読めばアナタも“SPAMムスビ”が食べたくなる!(笑)
この2冊の他に、デビュー作でシリーズ1作目となる『Summer of the Big Bachi』があるのですが、日本では刊行されてません。
実は…ありがたいことに、作者の
ナオミ・ヒラハラさんの公式サイトのTOPページ(下の方)に、このイラストの文庫の画像が紹介されています。
きっと自分のルーツである日本での出版化には、ご本人も感慨深いものがあったかと思われますが、チラリと伺った話では、拙作のイラストもお気に召された…とのことで。
今年のロンドンのブックフェアにも持参されて、プロモーション・ツールのひとつとしてお使い頂いてたとか…。
まぁ、編集部やエージェントのリップサービスとしても、嬉しいことです。
でも、何か…海外のサイトに自分の絵が載ってるって…ミョウな感じだけど。(´▽`)ゞ
ありがとうございました。>ナオミ・ヒラハラさん

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