がんばるママ

新学期も１週間が過ぎ、そろそろ落ち着いてくるはず・・・。
なのだが、まだ新しい学校の雰囲気や子供たちに慣れていない。
もちろん、６年担任の先生たちも、やる事が山積していてヘトヘト。
そんな中で、連休中にある地元のお祭りで「とんどダンス（よさこいソーランみたいなダンス）」のコンテストに参加するので練習の予定がびっしり。
体育の授業は半分はこのダンスの練習に費やされる。もちろん、総合学習の時間も昼休みも、時間があればこのダンスの練習をする。
私も、今の学校では体育の授業を受け持つので、当然準備体操やストレッチの指導、ダンスの指導をする。
もう、この歳で体育の授業をすると思ってなかったので、（毎日体育はある）筋肉痛です。
今までどれほど使わない筋肉があったか、よーく分かる。
１日の授業が終わると、「ふぅ・・・」とため息。
帰りは自転車をぶっ飛ばして帰るもんだから、保育所のお迎えして買い物して家に帰ると、「夕飯の支度はもういいや」って感じになってしまう。
でも、「今日の晩御飯なあに？」攻撃があるから、サボるわけにもいきません。
黒木瞳さんと同い年なんだ。彼女が先生なら「体育の授業で疲れたわ」なんて言わないだろうと、勝手に想像して、あしたも私は頑張るのだ。

来週からは家庭訪問が始まるから、担任の先生がいない間ダンスの指導をしなくてはならない。
この際だ。ダイエットと思って頑張るぞ。
でも、ホント自転車通勤とダンスの練習で少しやせた。ラッキー！
離婚した頃は体を壊したから、病気でやせて嫌だったけど、
今度は健康的にやせてるからいいかな。


皆でいいダンスにしたいから、気合を入れて練習しましょ！

今日から新しい小学校。
８人の新任の先生方と一緒に就任式でご挨拶。
２時間目からすぐに授業で、色々ごそごそしてました。
まだまだ子供たちの名前も分からないし、校風も分からないから
質問だらけです。
今年度も６年生を担当するけど、
算数、国語、家庭科までは経験あり。
そして、総合学習と体育！！
総合はいいとしても、この歳で体育ですかぁ。
でも、ティームティーチングなので、授業は担任の先生がするけど、
やることには変わりない。
「体育」を受け持ってもらえると知って生徒たちは喜んでくれて、
「先生、大休憩に一緒にサッカーしよう！」と誘ってくれました。
まだまだ休憩時間にサッカーできる余裕は無いけど、
そのうち一緒に走り回ってるんだろうなぁ。
頑張ろう。
朝も今までの学校より２５分も出勤時刻が早くなったので、忙しいぞ。
おまけに、asakoが中学生になったので、作るお弁当もう一つ増えました。
リズムに慣れるまで、ちょっと大変ですよ。
でも、気合で乗り切るよ。
さぁ、明日は６時間目が体育。
自転車通勤とあわせたら、やせるかも？？

今日で、元の小学校ともお別れ。
まだ残っていたわずかな荷物を引き揚げに行った。
既に職員室は今までとは様子が変わり、新しい先生方を迎える状態になっていた。（といっても、ごちゃごちゃしてましたが）
教頭先生も異動なのに、まだ今の仕事が終わっていなくてバタバタしてました。とりあえず荷物をまとめて「失礼します。お世話になりました。また８日にお会いしましょう。（離任式後の送別会で会うことになっているので。）」と挨拶をして、自転車置き場へ。

「せんせーい！」

校庭でバスケをしていた教え子たちが声をかけてくれた。
ニコニコしながら手を振ったり、照れくさそうに笑ったり。

「どう、中学生になる気分は？」
「へへへ。」
「春休み楽しんでる？」
「うん。」
「先生ね、今度転勤だから会えなくなっちゃうよ。」
「えー、まじー。」
（小学校と中学校が隣接しているので、しょっちゅう卒業生が学校に寄る）
「中学生活、楽しんでね。」
「わかった。ありがとうございました。失礼しまーす」

何人かと同じような会話をしながらも、皆期待に胸膨らませてるんだ、と思いながら帰途に着いた。

私も新しい学校で新しい出会いがあるよ。
今日はやっと春らしくなって、暖かだった。
クリーム色のスプリングコートを着て、風を切って自転車をこぐと気持ち良かった。

最後に通勤でお世話になったちびフェリーのおじさんにお礼を言って、引き揚げ完了。

今までありがとうね。
これからも宜しくね。ババチャリと言われる「アシスト自転車」さん。

待ちに待った赴任先の連絡。
本当は土曜日に自宅に連絡があったのだけれど、すれ違いで連絡取れなかった。
本採用の先生たちの異動は２４日の１６時以降２５日の昼までに発表があったので、私の事も２５日は分かるはずだった。だけど、なかったから２５日の夜、先生方の「卒業させたぞ会」では、私だけ赴任先が分からなかった。

やっと決まった。

今度は陸続き。今までは島の小学校だったから船で通ってた。地図を見ると距離的には今までと変わらないかな。
担当はまたまた６年生。習熟度別の少人数学習クラス。
国語、算数は自分でクラスを持ち、体育と総合学習はＴＴ（チームティーチング）でクラスに入る。

校長先生は当たりの柔らかな女性。
「うちの子供たちはそんなに悪い子たちはいませんから、変に手がかかることは無いと思いますよ。それに今まで６年を担当されたのでしたら、大丈夫ですね。よろしくお願いします。」
と言って頂いた。

さぁ、また頑張るぞ。
また、新しい学校で新しい先生や子供たちとの出会いが待っている。
４月６日付で赴任する。
よっしゃ！

ご心配頂きました皆様、ありがとうございました。

今日で、私が今の学校にいるのはおしまい。
と言う訳で、卒業式の予行の後私の離任式をしていただきました。

ちゃんとできるかなと心配だった卒業式の練習も何とか大丈夫そうだったし、これで安心して私の仕事も終わりだな。

教頭先生が「先生からお話をしてください」と言われて、さすがにバカヤローとは言わなかったけど、こんな話をした。

「時々、先生、なんで勉強しないといけない？とか、中学になったらもっと難しくなるんなら、勉強いやだよ。しなくちゃいけない？と聞いてきたよね。その時、私はこう答えてきました。
小学校の勉強は、これから先の人生を過ごすために必要な基本的なことを教わり、それを身に着けることなの。だから、今まで勉強したことは無駄じゃないのよ。
今度中学になるとその基本が「学問」になって、自分の世界を色んな角度から見ることが出来るようにするために勉強するの。だから、得意不得意があってもいい。ただ、自分の世界を広げるために、色んな見方が出来るようになって欲しいな。それが勉強だから。」

分かってもらえたかどうかは分からないけど、先生ありがとうと言ってもらえてよかった。

先生の仕事は、卒業式の時、「ありがとう」と言ってもらえればそれでいいのです。
その、たった１日のためにだけ「先生」の仕事をしているようなものです。はい。

思いがけなかったのは、送る言葉をもらえたこと。
「先生とは楽しい時間を過ごせました。算数、国語、家庭科を担当してもらえました。先生の出す算数の問題が面白くて、その問題を解くのが楽しかったです。家庭科の作品作りも丁寧に教えてくれてうれしかったです。調理実習も楽しく出来ました。ありがとうございました。」
ありがとうね。
私も、楽しかったよ。

さーて、次はどこの学校に赴任かな？