がんばるママ

例の生協の方から連絡があった。

「あの、本当は可愛くて飼ってやりたいんですが、
申し訳ないのですが、今回はもらってはやれなくなりました。
すいません！！」

奥様も大変猫好きなので、飼いたいのだけれども、前に６ヶ月の子犬を自分たちが留守の間に死なせてしまったことから立ち直れないので、もしまた今仔猫を飼うとまた死なせてしまうかもしれないと不安になるのだそうだ。
お二人とも日中はお仕事で留守にするから、また、子供のように可愛がっていた子犬のように死なしてしまったら、と思うとどうしても今回踏ん切りがつかなかったそうなのだ。

ペットロス。

可愛がっていた分、亡くした時のショックは計り知れないのだろう。
わずか数ヶ月とはいえ、お子さんのいないご夫婦にとっては子供同然だったのだろうから、その子犬が自分たちの留守の間になくなっていたのは相当なショックだったのだろう。
ご主人はその気持ちを和らげる為もあって、うちのキャンディの里親になりたかったそうだが、なにせ奥さんの気持ちがまだ整理できていないので今回は残念ながらということになった。

もらわれていたら、皆さんの言うように可愛がってもらえたかもしれない。でも、前の子犬のことで悩んでいるならいたし方ありません。

子供達、特にkentaは貰われなくなった事を喜んでいる。

複雑な気分。

今日、加入している生協の共済の説明を受けた。
その説明に来てくれた人が、クリスとキャンディを見て
「かわいいですねぇ。人なつっこいなぁ。かわいいなぁ。」と
しきりにかわいいを連発する。
どうしたのかなと思っていたら、
「お宅は４人お子さんがいていいですね。うちは子供に恵まれなかったんですよ。それで、犬を飼ったことがあるんですが、半年で死なれてしまってねぇ。可哀相だからともう飼わなかったんですが、仔猫ですか。女房が好きなんですよ。」

それで、実は里親探しをしていることをその人に告げた。

「そうですか。いきなりつれて帰ると怒られるから、今日帰ったら相談してみますよ。今週中に連絡させてください。
それにしても、かわいいなぁ。この子がいるといいなぁ。
おじちゃん、もう帰っちゃうからね、また会いたいね。」

まるで、子供をかわいがるようだった。

コタローちゃんのママ、みゃさんからも、里親探しをお手伝いしましょうかとご親切なお言葉を頂いていましたが、思いもかけないところで、もしかしたら、キャンディの里親になってくれそうな人が出現するなんて。
どうなるかは分からないけど、もしもらわれていったらとても可愛がって貰えそうだから、この話がまとまるといいな、と思うのでした。

捨ててきた仔猫キャンディの事が気になって、結局探しに行ってしまいました。
朝置いて来た場所にそのままいた。
連れて帰る途中に母猫らしき猫を発見。ずいぶん仔猫の事が気になってついて回っていた。
やっぱり私には［捨てる］なんてできなかった。この事で親と色々辛い事があっても頑張る。kentaも守る。
ごめんね、キャンディ。きっと君の受け入れ先を探すからね。みんなで幸せになろうよ、ねぇ。

結局引き取り手がみつからず、我家にいた猫。
すぐ隣に住む両親から、飼うのを猛反対されて、歯が生え揃い何とか独りでいけそうと判断し、泣く泣く捨ててきました。この反対事件でkentaはひどく心を痛めました。これについてはまた別に。
離婚の時に置いて来た三匹の猫を思い出して、どうか逞しく生き延びて欲しいと、切に切に願うしか無い身勝手な人間の自分に腹が立つ。
キャンディと名付けていた仔猫の最後のつぶらな瞳が焼き付いて忘れられない…。家族にしてあげられなくて本当にごめんね…ごめんね…。

猫餌がなくなって買いに行こうと思っていたら、実家で食べなくて余った餌があると言うので、もらいました。煮干し入りなので、食べると思った。
あげたら、美味しそうに食べたよ。
フーン、犬と猫でどう味が違うのかな。