元ダンからの面会の要求を、子供たちと私の両親と話し合って今回は見送ることにした。kotaの修学旅行もあることだし、余計な気持ちの負担を持ちたくないという子供たちの意見だった。
私の両親は、やっと落ち着いてきているのに元ダンの都合で会いたいというのは、時期早尚だという意見だった。父親なのだから、決して会わせないというのではなく、今はその時期ではないということだ。
私自身は気持ち的に会わせたくなかったのだが、「面接交渉権」なるものがあるわけだからそれをどう提示してくるかが心配なのだ。しかし、考えただけでもまだ体調がおかしくなってきたので、(せっかく服用する薬を減らしてもらえたというのに)やっぱり無理してまで「いい子」になるのはやめた。
そうなんだ。私は今までの人生「相手のことを考え」過ぎて、いっぱい色々我慢してきたんだった。元ダンが働かなくなっても、自分が体壊すまで働き、子供のことで姑に散々ひどいこと言われても、実家に泣きつくこともせず、外にも悪口ひとつ言わず、じっと耐えてきた。でも、そんなことしたって、嫁の悪口を言い孫をないがしろにしてきたことが、止まることなどなかったではないか。
今回の面会に関しても、色々調べた。子供に会えない父親が開いているサイトも訪問してみた。離婚のサイトも調べた。女性相談所にも相談してみた。相手の立場に立つと、やっぱり会わせなくてはいけないかなと思うのだが、それだと「私の気持ち」が抑えられてしまう。
「会わせない」ことを文句言われても良い。
面会を断ったのは「子供が会いたいと思っているのに会わせない」のではなくて、子供たち自身が会いたくないのだからそれを尊重しただけなのだ。
元夫の立場からすると「子供に会わせない」期間が長ければ長いほど「子供が洗脳されている可能性が高い」と取られるらしい。
確かに、面会交渉権があって、夫婦の縁は切れても親子の縁は切れないのだから、面会することによって父親との「良い思い出」を作り、子供の健やかな成長を助けることになる。 だから面会する必要があるのだ・・・。
しかし、法律と感情は相反するものだ。
法律で保障されていたって、現実には叶わない事だってある。
まぁ、今回断ったからといって弁護士を間に立てたり、家裁に申し立てするほどの度胸と実行力が元ダンにあるとは全然思っていない。それができるのなら、妻が子供を連れて出て行くなどなかっただろうから。
私の友人で、子供は夫側が引き取り、一人は子供が高校生になるまで、別な友人は大学生になるまで会わせてもらえなかったそうだ。母親が子供に会えないのは地獄の苦しみだから、絶対に親権は自分が持つのよ、と助言してくれた。
「面会交渉権」が絵に描いた餅のようになっている現実がある。
今は自分の気持ちを優先したい。
長男のkotaが「おかあさん、俺なら会ってもいいかなとは思うけど、yukoだけは会わせたくないな。」と言ってくれたことが、今の私の救いになってる。

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