中学校の卒業式が、今年から1週間遅れの日曜日に変更になるので、その説明会が開かれた。
いきさつは勤務先で入手した教育委員会の情報から、ある程度は知っていたが、保護者の立場として出席したらいいだろうと、出席した。
校長先生の説明の後、保護者からの質問があった。
「なぜ、公立高校の合格発表後に卒業式をするのですか。誰もが希望の結果をもらっているわけでないと思うので、たった1週間では立ち直っていないと思うのです。子供の気持ちを考えたら、発表後の卒業式は酷だと思います。」
学校側からは、
「いつやっても同じ事です。基本的には今の中学には3月31日までは在籍しているわけですから、最後まで面倒を見ます。
ただ、早くに卒業式をしてしまっては、時間のすごし方もうまくできないでしょうし、いろんな経験をしたクラスメイトと卒業までの時間をなるべく共有させて、義務教育が終わっていわゆる社会人として人生との向き合い方を教えていきたいのです。」
という回答があった。
結局、
「なぜ、うちの子供の代からなの。」とか、
「高校受験の結果如何では卒業式に出席したくないじゃない。」
などと、不満いっぱいのうちに説明会は終了した。
うちは、どんな説明があろうと、そのまま受け容れるつもり。
そんなことより、悲しかったのは、いつも話をする保護者の方が誰も話し相手になってくれなかった事だ。
つまり、
「もう、おたくは第1希望に決まっていますものね。何があっても関係ないでしょ。」
と、口には出さなくても、皆がそう思っているのだ。
なんだか寂しかったな。
とにかく、公立の試験が終わるまで、親子とも静かにしておこう・・・。

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