新たに浮上した、我が家の悩み。
それは中2のkotaが受けているいじめだ。
それも、ネット上で、だ。
普段から折り合いの悪い相手がいるのだが、それはどんな年代でもどこにいても、大人になってもあるわけだから、それなりの対処法を親として大人として教えてやれる。
だが、今回わたしが頭にきているのは、そのいじめをネット上でやっていることなのだ。
仲のよい友達がPCなどに詳しく、自分のHPもあるし、プログラムを組んだりもしている。うちの息子とそういった趣味が同じで、携帯やPCでメールのやり取りもしょっちゅうしている。そんな友達がチャットルームを開いた。
そこから事件が始まった。
以前にもその友達の家に「いじめてるやつ」が遊びに行って、その子のPCからうちの息子に嫌がらせメールを送ってきたことがあった。おまけにアドレスを盗み見て、あとから携帯で嫌がらせメールを送ってきた。そんなことをしていたやつらから・・・。
チャットルームに入る時には、お互い携帯で連絡しあってから入るようにしていたらしいが、どこで知ったのかそのいじめてるやつらが、次々にチャットに参加してきた。もちろんその都度違うハンドル名で入って来る。
そして、名指しで「死ね」とか「殺す」などと書き込んでいくのだ。
当然、他の人達が「荒らしはでていけっ!」と言うのだが、そんなことはお構いなしに、何人もが(あるいは名前を変えて何度も入室しては)口汚く罵るのだ。
実際の相手がまったく見えないネット上でおきるネットフレームより、恐ろしい状況が我が家で展開していく。とうとう息子は「ぶっ殺してやる!!」とはき捨てるように言ったのだ。
幸いなことに、家の構造上隠れてパソコンを使えないので、全て私がチェックしてやることができる。(もちろん本人に了解をもらった上でのぞいてますが)だから、私の目の前で展開された「罵詈雑言」のオンパレードには寒気がした。
自分が息子と同じ年代の頃、こんな形でのいじめはなかった。靴隠し、とか画鋲が入ってるなど、陰湿だといわれたいじめでさえ、何らかの実態があった。だが、ネット上でのこんな「いじめ」は、へたをすると何が起こっているかさえわからないまま、息子は追い詰められていくのだ。
佐世保の小学生が起こした同級生殺人事件が思い浮かんだ。
自分の悪口をネット上で言われたからと、殺してしまったではないか。
さっき私の目の前で展開された、クラスメートだとは分かっているのだが誰だか特定はできない相手から、矢継ぎ早に発せられる罵詈雑言。ある意味密室での拷問のようだ。
こんな事が積み重なっていって、「殺人」という結果を招いてしまうのではと恐ろしくなった。
インターネットが普及して、ネチケットがなんであるかの注意を何度も喚起されてきた。
今では情報管理も注意しなくてはならないし、ネット上での発言も注意を払わなくてはならない。
しかし、そんなことを重要だとも思わず、匿名性に乗じていじめを展開している子供たちを恐ろしいと思う。
息子にはそのチャットルームを閉じるように勧めたら、友達に連絡を取ってパスワード制にしたようだ。しかし、それでも安心はできない。
月曜日には担任と連絡を取ってこの事件について話をする決心をした。
こんな事で、息子を失いたくはないのだ。

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