2013/2/10  1:46 | 投稿者: おるん

---------------------------------------------
注)本文中にある名称は実在の物・人・団体とはなんら関係ありません。
 ウェブカレはリンクシンク社のSNSサービス名です。
 小説内の設定は必ずしもウェブカレ公式設定と同じではありません。
---------------------------------------------

◇◆◇もやもやするのは

眠れない…。
こんな時は無理に寝ようとしない方がいいと何かの本で読んだ。

君は甘いものが好きだったな。特に洋菓子。
この前のクッキーも嬉しそうに食べた。
今度はフィナンシェにしようか。
ガナッシュなんかもいいな。

君が他の男と話しているのを見ただけで何だかイライラして、胸が締め付けられる。
君が話しかけてくれただけで、胸が高鳴り、顔が熱くなるのを自覚する。

もやもやする。俺としたことが。
いや、まさか。
だが、しかし。
これが恋というものか?
よもや自分ではどうしようもない事態に陥るなんて思いもしなかった。

君が俺だけに微笑みかけてくれれば良いのに。
キミガスキダ。
たった6文字が言えなくて、こうして夜も眠れない。

あぁ、メールアドレスくらい聞いておけばよかった。
新学期まで会えない君に会いたい…。

◇◆◇

眠れない…。
目をつぶって羊でも数えたら眠くなるかしら?

1、2、3…そういえば彼、素数100個数えられるとか…。
2、3、5、7、11、13、17、19、23、29…ええっと…無理!

すごいなぁ。
毎日何時間くらい勉強するのかなぁ?
お菓子もすごく上手で美味しいし、私とは大違い。
きっと私のことなんて、出来の悪い子って呆れてるんだろうな。

でも、彼が好き。
彼の傍に居たい。彼の隣は自然と落ち着いて、気持ちがいいの。

好きって言ったら、どんな顔するかな?
困った顔するかしら?
避けられたらどうしよう?
たった2文字だけが怖くて言えない。

言いたくても言えない。このもやもやする感じが辛いよ。

あなたに会いたい。
メールアドレスくらいなら教えてくれたかしら?
でも私のは教えられない。あなたのイニシャルが入ってるから。

聞かれたら、その時は…。


-終-
0
タグ: ウェブカレ

2013/2/10  1:41 | 投稿者: おるん

---------------------------------------------
注)本文中にある名称は実在の物・人・団体とはなんら関係ありません。
 ウェブカレはリンクシンク社のSNSサービス名です。
 小説内の設定は必ずしもウェブカレ公式設定と同じではありません。
---------------------------------------------

◇◆◇クリスマス・キャロル

クリスマス・キャロルが流れ、デコレーションされたウィンドウと、イルミネーションが輝くツリーで賑やかな街。

なんとなく皆がそわそわしている空気。
クリスマスを家族や恋人と過ごすために家路を急いでいる人も多いのだろう。
中には周りの目などお構いなしな恋人達もいて、ついつい目で追ってしまう。

(いいなぁ…、私も彼氏が居たらなぁ…。)

彼氏…。居ないけど、それっぽい人は居る。
多分、彼も私のコトをそう思ってくれているに違いない。
でも、彼は忙しい人だから、今日も仕事。
普通なら休みの日なんだから、学校になんか行かなくても良いのに。
私を誘ってくれたら良かったのに。

駅前の広場のベンチに座って、小さな声でクリスマス・キャロルを口ずさみながら、ツリーとその前を横切る人々を眺める。
「♪ひとにはみめぐみ…」
しばらくすると、前から2人組の男がやってきて、私に声を掛けた。
「ねぇ君一人?一緒に飯でもどう?」
「えっ?えっ?ちょっ、私っ!」
強引に私の手を引いて立たせようとする。
「こんな時間にこんなところで、寂しいじゃん。俺達と楽しもうよ。」
「いやっ!結構です!」
「またまたー、彼氏も居ないんでしょ?」
「大きなお世話です!!離して!」
そろそろ周りの人がこちらに気付きだした頃、誰かが声を上げた。
「コホン!俺の彼女に触らないでもらおうか?」
2人組の後にその声の主が居る。
「ちぇっ、ホントにオトコが居たのかよ。」
そう言って2人組が去っていって、そこに残っていたのは草間君だった。

「…ありがとう。」
「全く、君というヤツは。こんなところで1人で居たら、ナンパされるに決まっているだろう?」
助けてくれて嬉しい。しかも一番会いたかった人に。
でも彼はすごく怒ってるみたい。
「そうだね…。ごめんね、迷惑掛けちゃって。あはは…、じゃあ、私帰るね!」
「お、おい!?…き、君は…。」
「??」
「俺が、『俺の彼女』と言ったこと、なんとも思わないのか?」
「え…あ………うん…。」
「そ、そうか。君を助けるためとはいえ、すまなかった。」
「ううん。ありがとうね。」

草間君の横をすり抜けて駅に向かって歩き出した。
「♪ひとにはみめぐみ…」
またさっきのキャロルを口ずさむ。
後から草間君が私を呼び止める。
「おい!」
「??」
「その歌、好きなのか?」
「うん…。」
「もし、君に時間があるならだが…、一緒にその歌を聞きに行かないか?教会でクリスマスミサをやっていたから。」
「う、うん。」
彼が私の手を取って歩き出した。

「寒いから、こうしていた方が暖かいだろう?」
そう言って彼が私の手を握ったまま、ポケットに手を突っ込んだ。
「そ、草間君!!」
「…俺がこうしたいんだ。」
彼は前を見たまま顔を真っ赤にしていた。
寒くて顔が赤いのもあるけど、多分物凄く照れてる。
「ふふっ。」
「ば、バカ!笑うな!」
「ふふふっ。私、草間君のコト、好きだよ!」
「〜〜っ!!なっ、…そ、そんなこと知っている!」
「…草間君は?」
「…言わなくても分かっているだろう?」
「えー?言ってくれなきゃわかんない。」
「バカ!……す、す…、ダメだ、言えない。」
「えーーーー。」
「…俺の負けだ。君には敵わない。」
そう言って、彼は私のおでこにキスをした。
「バカ…、そっちの方が恥ずかしいじゃない…。」
「また今度言ってやる。」

クリスマス・キャロルが流れ、デコレーションされたウィンドウと、イルミネーションが輝くツリーで賑やかな街。

今年、人生で初めて、その中を彼氏と一緒に歩いた。

-終-
0




AutoPage最新お知らせ