川越遺跡で7棟火災 早朝、国史跡内の密集地 島田
31日午前5時45分ごろ、
島田市河原、無職の男性(73)方の住宅付近から出火し、
木造2階建て住宅約60平方メートルと
敷地内の木造平屋建て倉庫12平方メートルを全焼した。
西隣の商店経営者(71)方の木造2階建て店舗兼住宅
185平方メートルも全焼するなど火は住宅、倉庫など
計6棟を全半焼し、一棟を部分焼した。
消防が約3時間後に消し止めた。
けが人はいなかった。
島田署などが出火原因を調べている。
現場は、江戸時代の旧東海道に当たり、
国指定史跡「島田宿大井川川越遺跡」内の住宅密集地。
同署によると、
男性の住宅南側辺りが燃えているのを近所の女性が見つけ、
119番通報した。
出火当時、男性の家族6人や1人暮らしの女性は就寝中だったが、
パチパチという音などで火災に気付き、避難した。
貴重な文化財地元住民落胆
島田市河原で31日早朝発生した住宅火災現場周辺は、
江戸時代の大井川の川越制度を伝える「島田宿大井川川越遺跡」。
市は地域住民と連携し、貴重な文化財として景観保護などに努めてきた。
市教委によると、
遺跡は1966年に国の指定を受け、
川越し人足の集合場所だった「番屋」や料金などを管理する
「川会所」などが点在する。
全焼した住宅など3軒は「泉屋」「一番宿」「五番宿」と呼ばれ、
付近では11月に国民文化祭「川越街道フェスティバル」も開かれた。
現場に駆け付けた地元河原町自主防災会の榊原才吉会長は
「12月上旬に地域住民で防災訓練をしただけに残念。
身近にある文化財を守ろうと地域全体で気を付けていたが、
年の瀬に火事が起きてしまうとは」
と肩を落とした。
市博物館の高木歩館長は消火作業を見守り、
「できるだけ早く、県などと調整し今後の対応を考えたい」
と話した。
(静岡新聞)
重要文化財が火事になってしまったことは、
すごく残念なことですが、
この時期に火事になって、
家をなくしてしまった人のことを考えるとすごく切ないですね。

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