〜コネタ 148〜
ホコリってなぜ、どれもこれも灰色なの?
春の引っ越しシーズン。
大掃除で、思いがけぬところから大量のホコリが出て
ビックリすることがあるが、
かねてより不思議だったのは、
ホコリがなぜかどれもこれも「灰色」をしていること。
空中にあるときはほとんど見えないし、
いろんなものから構成されているはずなのに、
ホコリとして固まると、どうしてみんな同じ色になってしまうのか。
砂みたいなものが、全体の色を決定づけているのだろうか。
お掃除のプロ・ダスキンに聞いてみた。
「ホコリの中には様々なものがあり、
たとえば繊維クズなどでは、白い繊維もあれば、
いろんな色の繊維もあり、それらの色が混ざり合って
グレーに見えます」(広報室)
そういえば、どんな色の絵具でも、
黒がほんのちょこっと混ざるだけで、みんなグレーになっちゃうもの。
それと同じ理屈なのか。
では、ホコリの成分とは?
「家の中のホコリには、服やふとんなどから出る綿ボコリ、
食べ物のカス、抜け毛やフケ、土・砂ボコリなどがあります。
その他、花粉、ダニ、カビの胞子、微生物、タバコの煙や排気など、
目に見えないものもあります」
2008年ダスキン調べによると、
その成分の割合は、「繊維(綿ボコリ)」が56.2%と過半数を占め、
次に多いのは「土砂(無機物)」で27.5%、
次いで「食物」3.53%、「毛髪」3.02%、「紙片」1.71%、
その他が8.04%という結果になっているのだとか。
室内に太陽の光がさしこむとき、
フワフワ舞っている綿のようなものが見えることがあるけど、
これもやっぱり……?
「室内のホコリが一見、綿のように見えるのは、
成分の大半がふとんや衣類がこすれ合って発生する
繊維クズのためなんですよ」
なるほど、綿のようなフワフワも、「灰色」を作り出すのも、
多くを占めているものは、衣類や布団から出る繊維クズだったとは。
ちなみに、よく耳にする「ハウスダスト」とは、
ホコリのなかでも特に1mm以下のサイズで目に見えにくく、
空気中にも漂うホコリのことをいうそうで、
ホコリわずか1g中に潜むのは、
なんとダニ1000 匹、カビ13万個、細菌3000万個!
実に恐ろしい数字だが、
では、そんなホコリはどのような場所にたまりやすいのだろうか。
「ホコリは、人が動くたびにふわふわフワフワと舞い上がって
室内を移動し、部屋の四隅や家具の後ろに集まってきます。
軽いホコリは高く舞い上がるので、
カーテンレールの上や照明器具の上などにもよくたまります。
また、常に空気中を漂っているホコリは、
壁面や窓ガラスのような垂直面にも付着します」
掃除をしていても、次から次へとたまってくるホコリ。
毎日のお掃除の大切さを実感してしまいます。
(田幸和歌子)
お世話になったのは、
「
http://www.excite.co.jp/」
エキサイトのコネタです。

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