藤枝との合併決議、2市2町案も可決 岡部町議会
岡部町議会は27日、臨時会を開き、
住民発議で直接請求された
志太2市2町(藤枝市、焼津市、大井川町、岡部町)の
合併協議会設置議案を賛成11、反対3の賛成多数で可決した。
また、同案可決後に議員から緊急動議が提出され、
「早期に(藤枝市との1市1町の)合併推進を求める決議」も
賛成12、反対2の賛成多数で可決した。
決議は、
「志太2市2町合併を理想として受け止め、議案を可決した。
しかし、2市2町の枠組みは既に崩壊した状態。
岡部町の現状をかんがみると、
一刻も早い時期に合併すべきであり、
速やかに藤枝市との合併協議を求める」
としている。
住民発議の同一請求に基づく志太2市2町合併協設置案は、
すべての市町議会で判断が出そろい、
藤枝市・岡部町両議会が可決、
焼津市・大井川町両議会は否決した。
合併特例法の規定で、
焼津市と大井川町では有権者の6分の1の署名を集めれば、
住民投票の実施を直接請求できる。
2市2町派は12月中旬から署名活動を行う方針を示しているが、
大井川町は12月17日に独自の住民投票の実施を決めるなど、
志太地域の合併をめぐる情勢は依然として混とんとしている。
混乱「もう終わりに」 藤枝に協議申し入れへ 岡部町長
岡部町の井田久義町長は、
27日の町議会臨時会閉会後に記者会見し、
12月中にも藤枝市に対して、
正式に合併協議開始を申し入れる意向を表明した。
井田町長は、
「私も2市2町合併に向けて努力したが、
(焼津市と大井川町の)トップに立つ人がやらない
と言っているのだから無理。
これ以上の展開を模索しても混乱するばかり」
とし、
「藤枝市との1市1町合併推進決議で、
議員とともに歩むことが決まった。
私たちはもう終わりにすべきと思っている」
と話した。
12月初旬に藤枝市役所を訪れ、
議会の議決について松野輝洋市長に報告する考えで
「その際に申し入れの具体的日程などを詰めたい」
と述べた。
松野市長との非公式な話し合いでは
「一緒になろうというのはあうんの呼吸でできている」
という。
一方、松野市長は同日の定例記者会見で
「岡部町長や町議会、町民の気持ちは十二分に理解している」
と述べたうえで、
「1市1町への流れはあるが、
大井川町の住民投票の前に予断を与えるようなことは
すべきでない」
と態度を保留。
「まだ終わったわけではない。
住民投票や焼津市議会の動向を見極めて対応したい」
と話した。
(静岡新聞)

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