昨年の黒潮大蛇行、シラス漁期直撃 県水試調査
県内シラス漁を記録的不漁に追い込んだ昨年の黒潮大蛇行は、
過去の大蛇行より発生期間は大幅に短かったが、
水揚げ量は前年比60%減とこれまでの大蛇行で受けた影響より
深刻だったことが、県水産試験場(焼津市)の調査で明らかになった。
水揚げ量は過去最低の2903トンに落ち込み、
大蛇行とシラス漁のピークが重なったことが想像を超える不漁を招いた。
同試験場漁業開発部の鈴木朋和副主任の研究で分かった。
28日の水産研究発表会で、黒潮大蛇行がシラス漁況に与えた影響、
過去の大蛇行との違いなどを併せて公表する。
昨年の黒潮大蛇行は7月下旬から8月に始まり、
1年程度で終息したとみられる。
前回の大蛇行は1989年の1年半、
75年に始まった大蛇行は5年間続いた。
期間はいずれも昨年より長かったが、
水揚げ量は9000トン台から6000トン台を維持し、
40%から30%の減少にとどまった。
シラス漁のピークは5月から9月。
過去の大蛇行は冬場が多かったが、
昨年はピーク時と重なってしまった。
「黒潮大蛇行時には、シラス漁が不漁となる傾向が見られ、
(黒潮大蛇行の)影響を最も受けることが確認できた」
と鈴木副主任は言う。
同試験場がまとめた県内主要六港
(静岡、吉田、御前崎、福田、舞阪、新居)の
今月20日までの水揚げ量は6725トン。
この5年間では2000年(6784トン)に迫る勢いで、
今年は一転、豊漁ムードが漂う。
鈴木副主任は
「シラス漁業は県内の海面漁業生産額の約10%を占める重要産業。
全般的な黒潮大蛇行の特徴、シラス漁への影響を県民に紹介したい」
と話している。
今年は、豊漁だって!!
すごくよかったね。
これで、今年は、安くて美味しいシラスが頂けますね!!

0