2晩連続で、講演会に出席しました。
会場も同じく大垣フォーラムホテルでした。
一昨日は、岐阜県中小企業家同友会西濃地区新春賀詞交歓会。
講師は、有限会社秋山木工社長・秋山利輝氏。
演題は、「天職と信じて『木(こ)の道一筋』 物づくりの前に人づくり 〜二十一世紀に羽ばたく職人をもっと育てたい!!〜」
秋山木工は、高級ホテルなどで使われる注文家具を製造する会社です。
この会社の研修制度がすごいんです!
入社して4年間は丁稚(でっち)として寮に住みます。
男女を問わず丸刈りです。
朝5時起きで掃除を始めます。
恋愛禁止ほか、いくつかの厳しい掟を守らなければクビです。
1年ごとに進級試験があり、不合格だとクビです。
入社8年後、全員辞めて、先輩が興したグループ会社に移るか、独立します。
この会社の技術は日本最高の水準で、技能五輪大会の上位を独占したりします。
でも、技術をたたき込むというより、人間性を高めることを徹底します。
入社するには、競争率10倍です。
両親の面接もあります。
昨日は、大垣信用金庫のだいしん経営者懇話会新春講演会。
講師は、大垣日大高校野球部監督・阪口慶三氏。
演題は、「『日本一のチーム作り』を目指して 〜躾・夢をもたせ『やる気』にさせる指導理念〜」
大垣日大高校は、昨年、甲子園で大活躍しました。
センバツで準優勝、夏の選手権大会でベスト8でした。
阪口監督によると、「高校野球の原点は人間形成。決してプロ選手を育てる『養成所』ではない。心を育て、思いやりを育み、全てに感謝の気持ちを持たせ、心の豊かさを身につけさせる事がチーム力となりチームワークのエネルギーとなっていく。」
技術より、礼儀、感謝の心、思いやり、といった「人間力」が大事だそうです。
土日の試合の後のミーティングには選手たちの親も参加するそうです。
親も教育しなければいけないんだとか。
超一流の教育者、人育ての達人の言うことは、分野がまったく違っても、共通していました。