6月2日のブログ記事で、薬師経の写経に取り組むことを報告しました。
奈良・薬師寺から取り寄せた写経セットを使いました。
お手本の上に罫線が引かれた半紙を重ね、手持ちの筆ペンでなぞります。
不動明王の彫刻の合間に、気が向いたときに少しずつ写経を進めました。
昨日、一気に仕上げました。
かつて薬師寺の般若心経(はんにゃしんぎょう)を写経したことがありましたが、薬師経はそれよりずっと長く、おまけに仏画まで付いています。
仏画のお手本は、一定の太さの細い線で描かれています。
光背はまん丸です。
なかなか上手くいきません。
太くなったり、かすれたりします。
左右にフラフラします。
薬師経は、正式には、「瑠璃光如来本願功徳経(やくしるりこうにょらいほんがんくどくきょう)」といいます。
薬師如来がまだ菩薩であったとき、12の大願を立てました。
それをまとめたのが、薬師経だそうです。
6番目の大願は、すべての人々の身体上の障がいをなくすこと。
7番目の大願は、すべての人々の病を除き窮乏から救うこと。
この部分に民衆が惹き付けられ、お薬師さまが信仰されてきたようです。
ただ、6番目の大願の部分、現代では、差別用語として用いられなくなったような漢字だらけです。
この時期、疫病退散をお祈りしつつ、薬師経を写しました。
と言いたいところですが、薬師如来信仰は持ち合わせていないので、単なる習字のお稽古でした。
でも、せっかくだから納経しようかな?