趣味の仏像彫刻は、これまで報告してきたように、阿弥陀如来坐像に取り組んでいます。
本体は2か月前くらいに完成したので、蓮台(れんだい)作りに励んでいます。
蓮台は、5段くらいのパーツで構成されますが、一番重要な最上段が完成しました。
本体を載せてみました。
裏返すと、こんなぐあいです。
まず、ラーメンどんぶりのような形の連肉(れんにく)を彫り出しました。
これがけっこう大変。
360°どこから見ても対称形にしなければいけません。
こけしのように、ろくろを回して彫るのではなく、全部手作業です。
そして、表面に凹凸があってはいけません。
縁にはハスの花のおしべを象(かたど)った模様をぐるっと彫りました。
次に45枚の蓮弁(れんべん)を彫りました。
9枚ずつ5段に貼りますが、各段で少しずつ大きさ・形状が異なります。
たとえば、上部は反りが小さく、下部になるほど反りを大きくしています。
同じような作業を繰り返すのですが、まったく同形状にはならないところがアマチュアです。
最下段を除く蓮弁を貼るのは、教科書によると、真鍮釘(しんちゅうくぎ)2本と木工用ボンドを用います。
でも、私の先生は真鍮釘2本ではなく、ステンレスのねじ釘1本にしなさいと指導されました。
釘の頭は、本当は次の段の蓮弁で隠すのですが、私は全部を隠すことができませんでした。
そこで、ねじ釘は全部外し、ボンドだけでくっ付けることにしました。
ですから、ところどころ釘あとの穴が見えます。
でも、自分以外、ひっくり返して見たりしないので、気にしないことにしました。
まだまだ制作作業は続きます。
年内に完成するかどうかというペースです。
さて、私たち彫刻教室の恒例の作品展が今年は中止になったと以前お伝えしました。
会場である米原市の美術館から彫刻教室ごと追い出されたからですが、朗報が入りました。
現在、教室に使っている「山東学びあいステーション(旧・山東町公民館)」で開かれる「さつき展」に合わせて、展示コーナーを提供してもらえるというのです。
私は、
毘沙門天と
吉祥天の2体を展示する予定です。
先輩たちの素人とは思えないような作品も展示されると思います。
ご興味があれば、お越しください。
場所: 滋賀県米原市長岡3127(電話 0749-55-2578)
会期: 令和4年5月28日〜6月6日