朝日新聞社は、毎日、ウェブで最新の
新型コロナウイルスの感染状況を伝えています。
全国や各都道府県のデータがわかりやすく閲覧できます。
ID、パスワードなどを要求されることもなく、誰でも見られて、素晴らしい企画です!
昨日付けの直近1週間の「都道府県別の10万人あたり感染者数」を見ると、岐阜県は「15.82人」です。
だいぶ減ってきたようです。
一番多いのは東京都で、「50人」となっています。
(えっ!?)
これには非常に違和感をおぼえました。
いや、多い少ないの問題ではありません。
「15.82人」というと、15.815人以上15.825人未満だという意味でしょう。
一方、「50人」だと、49.5人以上50.5人未満だと思ってしまいます。
(この数字だけを見ると、45人以上55人未満の「約50人」と解釈される可能性もあります。)
多くの道府県が小数点以下2桁まで表示されています。
そのことから推測すると、「50.00人」とするべきところを、小数点以下を表示しなかったのでしょう。
本当は、49.995人以上50.005人未満なのでしょう。
新潟県は、「3.6人」となっています。
これも本当は「3.60人」なのでしょう。
テレビのニュース番組でも、こういうことがよくあります。
名古屋市の気温は「11.7℃」で、岐阜市は「12℃」だとか。
マスメディアの世界では、50.00人や3.60人と表示してはいけないという決まりがあるのでしょうか?
「有効数字」という概念は、いつ教わったのか、憶えていません。
理科系の教育を受けた人なら、50と50.0と50.00の違いはすぐわかるはずです。
さすがに5.00×10^1 なんて表示をしろとは言いませんが、小数点以下の末尾の「0」は省略しないでほしいと思います。