昨日、大垣コロナで映画「ミッドウェイ」を観ました。
新型コロナウイルス感染防止のため、座席は1人おきなので、定員の半分しか入れません。
ただ、よほどのヒット映画でない限り、このような地方都市の映画館の座席が半分以上埋まることはありません。
映画館で感染するリスクは小さいと思います。
さてこの映画、2019年制作です。
近くのTSUTAYAでは、すでにDVDが貸し出されています。
コロナ禍で公開が遅れたのでしょうか?
ウチの小さなテレビ画面で観るよりは、こういう作品こそ映画館で観る方がいいに決まってます。
アメリカ映画で監督はローランド・エメリッヒ。
日本海軍の軍人としては、山本五十六(豊川悦司)、南雲忠一(國村隼)、山口多聞(浅野忠信)らが登場します。
アメリカ側の俳優については、私は誰も見覚えがありません。
アメリカ留学経験があって英語に堪能で思慮深い山本は、パーティー会場でアメリカ情報将校のレイトンに日本を追い詰めるなと忠告します。
しかし、石油の禁輸政策などがあり、日本は真珠湾攻撃に踏み切ります。
この休日の奇襲でアメリカ海軍は大きな痛手を被ります。
航空母艦数など海軍力では日本が優位に立ち、アメリカ側は焦ります。
太平洋艦隊司令官にニミッツを任命、日本本土への空襲などで反撃します。
そこで、日本海軍は、大規模な攻撃を計画します。
そのターゲットがミッドウェー島周辺海域であることをアメリカ側は暗号解読によって知ります。
そして、全戦力を投入し、日本艦隊をせん滅します。
クリント・イーストウッド監督の「硫黄島からの手紙」では、日本側の視点でフェアな描き方をしていて驚きました。
この映画も、日米双方に敬意を払っています。
日本側俳優たちの演技や台詞にまったく違和感を感じませんでした。
アメリカ海軍側の焦燥感や日本海軍への恐怖心なども十分に描いているのが印象的でした。
真珠湾攻撃は、実は事前に察知されていて、老朽艦しか沈没しなかったとか、もっともらしいハナシを聞いたことがありますが、そんなことはなかったようです。
指揮を執った南雲の詰めが甘く、燃料タンクを爆破しなかったことを山本が問題視したなど説得力があるエピソードが盛り込まれていました。
ミッドウエー「海戦」というくらいだから艦隊同士で撃ち合うのが主かと思ったら、そんなことはありませんでした。
主役は戦闘機や爆撃機といった航空機。
航空機による攻撃が有効であることは、日本軍が真珠湾攻撃で証明してみせたとよく聞きます。
急降下爆撃などの戦闘シーンが手に汗握る迫真さで実に見事です。
航空母艦からの発着もそんなに簡単じゃないことがよく分かりました。
日本側も含めた何隻もの軍艦の内部も描かれ、金がかかった映画です。
こういう大作映画のエンドロールは延々と続くものですが、この作品では女性歌手の歌唱シーンにかぶせてあって、飽きることはありませんでした。
このエンドロールは、ほかの監督にも真似してもらいたいものです。
私の評価は☆☆☆☆☆