昨日、電車で奈良に行きました。
JR奈良駅から歩いて興福寺に向かいました。
2018年11月22日のこのブログで、興福寺の国宝館を訪れたことを載せました。
そのときは時間がなくて、再建されたばかりの「中金堂(ちゅうこんどう)」には入れませんでした。
中金堂は、数多い興福寺の建物のうち、ちょうど真ん中に位置します。
もともとは中金堂が本堂のようです。
建物の外からも、中央に鎮座する大きな木造釈迦(しゃか)如来(にょらい)坐像(ざぞう)の一部が見えます。
この高さ283.9cmの釈迦如来坐像が興福寺の本尊ということになります。
その両脇には、重要文化財の木造薬王・薬上菩薩(ぼさつ)立像(りゅうぞう)が立っています。
四隅には、国宝・木造四天王(してんのう)立像が立っています。
この四天王立像は鎌倉時代の作品で、それぞれ動きのあるポーズをとっています。
素晴らしい造形に魅了されます。
ほかに吉祥天(きっしょうてん)と大黒天(だいこくてん)の像があります。
中金堂の隣にある「東金堂(とうこんどう)」にも入りました。
前回は団体行動だったので、ここもパスしました。
東金堂の本尊は、高さ255cmの重要文化財・銅造薬師如来坐像です。
脇侍(わきじ)は、やはり重要文化財の銅造日光(にっこう)・月光(がっこう)菩薩立像です。
薬師如来は室町時代のものですが、日光・月光菩薩はなんと7世紀末の白鳳時代のものです。
本尊と脇侍の間に、国宝の維摩居士(ゆいまこじ)坐像と文殊菩薩(もんじゅぼさつ)坐像が鎮座しています。
それらのまわりには、国宝・木造十二神将(じゅうにしんしょう)立像が取り囲んでいます。
鎌倉時代の作品で、どれも個性的な造形です。
素晴らしい!
建物の四隅には、中金堂と同様、国宝・木造四天王立像が立っています。
こちらの四天王は平安時代の作品で、中金堂のようなポーズをとっておらず、どっしりしています。
私の好みとしては、鎌倉時代の四天王や十二神将が動きがあって惹き付けられます。
それから、国宝館を再び訪れましたが、内容は省略します。
興福寺の近くにある奈良国立博物館のまわりを散策していると、こんな大樹がありました。
なんと、てっぺんから竹が何本も生えています!!
近くには竹林があります。
まさか地下茎が伸びてきて、この木を貫通して上に生えたのでしょうか!?