昨日、大垣コロナで映画「空母いぶき」を観てきました。
かわぐちかいじ氏の人気コミックを実写映画化した作品だそうですが、原作は読んでいません。
そう遠くない将来の物語です。
南西諸島の端っこの初島が東亜連邦なる民族主義国家(原作では中国らしい)の偽装漁船集団に乗っ取られ、海上保安庁職員らは拘束されます。
そこで、現場に急行するのが、わが国戦後初の航空機搭載型護衛艦(つまり航空母艦)「いぶき」を旗艦とする第5護衛隊群です。
ついに、東亜連邦との間で、わが国戦後初の防衛出動つまり交戦が始まります。
双方に戦死者が複数出ます。
原作とはいろいろ違うそうですが、ストーリーとしては、よくできていると思いました。
これからヘリコプター搭載護衛艦の「いずも」や「かが」が改修されて航空機搭載型護衛艦になるそうで、専守防衛という国是を外れる攻撃用航空母艦になるんじゃないかと言われている昨今、タイムリーな設定です。
イージス艦がミサイルを発射したり、潜水艦が魚雷や敵の魚雷をだますデコイを発射したり、なかなかリアルな映像でした。
ハリウッド映画とはかける費用が違うので、スケールの大小を論じても意味ありません。
自衛官の使命感やプライド、ヒューマニズムなど、人間ドラマとしてもよく描かれています。
ただ、最後の決着の仕方は、現実離れしていると思いました。
いぶき艦長で元空自パイロット秋津を西島秀俊、彼とは防衛大学同期で海自生え抜きの副長・新波を佐々木蔵之介が演じます。
ほかの自衛隊員としては、藤竜也、市原隼人、玉木宏、高嶋政宏ら。
苦悩する総理大臣を佐藤浩市。
たまたま搭乗していたネットニュース記者を本田翼、その上司を斉藤由貴、新聞記者を小倉久寛。
コンビニ店主を中井貴一。
と、豪華な配役です。
ベテラン俳優のさすがの演技は、ドラマを重厚にしました。
本田翼ちゃんは美しい!
私の評価は、☆☆☆☆