(前日より続く)
さて、翌朝、和歌山駅に向かいました。
特急「くろしお」で、「白浜アドベンチャーワールド」に行く予定でした。
指定席券は購入済みです。
ところが!
駅の中で駅員がハンドスピーカーでアナウンスしています。
何かあったようです。
よく聴き、掲示を見ると、1時間半ほど前に、和歌山駅より南の方で脱線事故があったようです。
そのため、南に向かう列車はすべて不通です!
復旧のメドは立っていません。
そして、なんと、乗る予定の「くろしお1号」は和歌山止まりになっちゃいました!
ウソ! どうしよう!?
北に向かう大阪方面への特急も運休ですが、快速電車は動いています。
とりあえず、白浜行きの切符と帰りの白浜→新大阪の切符は払い戻しました。
このまま帰るのはシャクです。
大阪観光に切り替えましょうか?
いや、昨日、時間がなくなって行けなかった県立博物館に行きましょうか?
結局、博物館は後回しにして、4kmほど南方の紀三井寺や紀州東照宮に行くことにしました。
バスで、紀三井寺まで行きました。
正式名は紀三井山金剛宝寺護国院(きみいさん こんごうほうじ ごこくいん)といいます。
参道の先に、重要文化財の楼門がありました。
参拝券を買って、楼門をくぐると、300段近い石段がありました。
このお寺は、桜の名所です。
満開は過ぎていて、風が吹くと桜吹雪が舞います。
中国語を話す団体観光客が大喜びしていました。
10年ほど前に落慶法要があった大きな仏殿があり、その中に巨大な金ぴかの千手観音立像がありました。
長谷寺の観音像などより大きいようです。
木造の総漆金箔張仕上げです。
松本明慶大仏師の作品です。
仏像彫刻を趣味にしていますので、松本大仏師の本は見たことがあります。
すごい迫力です!
重要文化財の仏像3体の特別公開なども堪能しました。
それから、玉津島神社経由で紀州東照宮まで歩きました。
ここも、すごい石段です!
東照宮というと、日光、東京上野、久能山などが有名ですが、ここも由緒正しい神社です。
極彩色の楼門をくぐり、振り返ると海が見えます。
500円の拝観料を支払うと、若い巫女さんが拝殿・本殿を案内してくれました。
左甚五郎作という多彩なモチーフのレリーフが見事でした。
残念ながら、写真撮影はNGでした。
バスで和歌山市中心部に戻り、和歌山県立博物館に向かいました。
企画展「国宝・古神宝の世界―熊野速玉大社の名宝―」を見るためです。
熊野速玉大社(くまのはやたまたいしゃ)の宝物1000点のうち150点が展示してありました。
なんとすべて国宝でした!