全管連の総会で静岡市に行き、駅前のホテルに泊まりました。
ちょうど静岡市美術館で「ミュシャ展」が開催されているので、帰るのをちょっと遅くして、観に行くことにしました。
開場は午前10時。
時間に余裕があるので、その前に駿府城公園を訪ねることにしました。
駿府城は、大御所になった徳川家康が晩年を過ごした城です。
当初、天守閣はあったのですが、火災で焼失しました。
その後、江戸城同様、再建されませんでした。
もはや太平の世なので、必要がなかったのでしょうね。
天守閣があった場所が天守台ですが、現在、発掘調査中です。
岐阜城も御殿跡の発掘調査がされていますが、こちらの方がはるかに広範囲です。
公園内には、家康像があります。
紅葉山庭園は2001年にできたとのことで、静岡らしく明るい庭園です。
無料の音声ガイドで、説明を聞きながら散策しました。
二の丸東南角に巽櫓(たつみやぐら)と東御門がそれぞれ伝統工法による本建築で復元されています。
その内部は、資料館として公開されています。
ここも無料の音声ガイドが利用できました。
このほか、2014年に復元された南西角の坤櫓(ひつじさるやぐら)も見学しました。
材木を集めるのに2億円かかったそうです。
名古屋城の木造再建には、いったいいくらかかるのでしょう?
音声ガイドをじっくり聞いていたせいか、公園を出たのは11時近くになっていました。
そこから、駅前のビルの3階にある静岡市美術館に向かいました。
いつ降り出してもおかしくない曇り空だったのですが、一度も折りたたみ傘を開かずに済みました。
ミュシャは、四季を表す女性の絵などで有名です。
画家というより、グラフィックデザイナーとしての作品がたくさんあります。
ポスター、包装紙、挿し絵、絵はがき、レストランのメニューなどを若くて美しい女性で飾りました。
その女性たちは、衣装やアクセサリーはもちろん、花や果物などでも彩られました。
ミュシャが描く理想の女性像に、心から同意しました。
