昨夜、「大名古屋らくご祭2016」に行ってきました。
会場は、名古屋市金山にある日本特殊陶業市民会館です。
4回の公演があり、その第1回「あの時の噺」。
4人の落語家が出演しました。
人数から言っても、知名度から見ても、これから予定されている3回より少しさびしい。
正直言うと、私は、春風亭昇太以外は、よく知りませんでした。
ということで、入場料の定価はほかの回より2割安い4800円。
私は、大垣市勤労者福祉サービスセンターの会員なので、それよりずっと安く入手しました。
まず、4人全員で登場しました。
毎年、この4人で高座に上がっているそうです。
ネットで調べると、SWA(創作話芸アソシエーション)というグループを結成しているそうです。
春風亭昇太と柳家喬太郎が二人で「手帳の高橋」のCMを再現。
あのCMの白髪のおじさんが柳家喬太郎だったんだ!
それから、喬太郎が古典落語「初天神」を演じました。
この人、表情が実に豊かです。
子どもと父親の切り替えが見事でした。
以前、岐阜市民会館でほかの落語家が演じるのを見ましたが、人それぞれですね。
つぎに三遊亭白鳥(はくちょう)が新作落語。
変わった着物を着ています。
肩から腕、両脇に3本の白線が入り、アディダスのジャージのようです。
胸や背中には、白鳥のアップリケ?
その後、また4人で登場し、喬太郎、白鳥の演目にまつわる思い出などを語ります。
休憩後、春風亭昇太が登場。
マクラで、今年を振り返り、大変だったが、「年をとると、もう、どーでもいい」と何度も言います。
お疲れのようです。
この人、今年の話題の人ですよね。
なんせ、国民的テレビ番組「笑点」の司会を桂歌丸から引き継いだんですから。
しかし、ほかの3人に気を使ったのか、「笑点」のことは一切話しませんでした。
ほかのメンバーが岐阜市民会館などに来ると、「笑点」の裏話でさんざん笑いを取るんですけどね。
演目は、新作落語「マサコ」。
冬なのに、真夏の出来事を描いた噺をかけました。
「あの時の噺」というコンセプトに沿っているようです。
会場は、大爆笑に包まれました。
トリは、林家彦いち。
師匠は、林家木久扇。
この人も新作落語を演じました。
先に演じた白鳥の噺の登場人物を借りたり、クアラルンプールやブルネイで「初天神」を英語で演じた体験談を語ったり、コンビネーションはいいようです。
もともと武道家だし、英語も話せるようですし、いろいろ勉強していて、師匠がのびのびと育ててくれたことがよくわかります。
師匠も絵を描いたり、ラーメンを作ったりしていますものね。
最後に、もう一度4人で登場し、昇太と彦いちの演目にまつわる思い出などを話題にして締めくくりました。
客は、年齢的に幅はあるものの、ざっと見て平均60歳くらいでしょうか。
つまり私より若い人も年配の人もいました。
落語に慣れている人が多いようでした。
