昨日、大垣フォーラムホテルで、ジャーナリスト池上彰氏の講演会が開かれました。
主催は、だいしん経済クラブ・だいしん経営者懇話会で、ともに大垣信用金庫の顧客の会です。
チラシには定員1300名となっていますが、1600名くらい押しかけたそうです。
入りきれなかった人たちは、別室でテレビ中継を観ました。
私は、開場時刻の午後1時の10分前くらいにホテルに着きました。
しかし、ホテルの駐車場はすでに満車。
運良く、歩いて行ける距離に設けられた2−30台収容の臨時駐車場に駐めることができました。
そこにも入れなければ、大垣市総合体育館の駐車場からシャトルバスを利用することになります。
炎天下で道案内するのは、大垣信用金庫の職員さんたちです。
会場に入ると、すでに3分の2くらいの席が埋まっていました。
たぶん、実際の開場は、1時より前だったのでしょうね。
なんという人気でしょう!
大垣信用金庫さんの講演会は、いつも予約不要。
席が空いていたら、本部から職員さんたちが駆り出されて来て座り、格好を付けるのが普通です。
今回は特別です。
池上さんが都知事選に出馬してたら、小池さんに勝っていたかもしれませんね。
池上さん、けっこう毒舌家です。
いきなり、会場いっぱいの聴衆を前に、「娯楽の少ない街なんですね」とのたまいます。
また、司会者が紹介したプロフィールについて、細かく訂正を加えます。
池上彰を有名にしたのは、NHKの「週刊こどもニュース」でのお父さん役でした。
むずかしいニュースをわかりやすく解説してくれるので評判となりました。
しかし、毎日、新聞を読み、テレビニュースを見ている私にとっては、目新しくは感じませんでした。
著作を読んでも、当たり前のことしか書いてなかったような気がします。
しかし、このごろの池上氏は違いますね。
とくに選挙報道番組では、安倍首相の顔色を変えさせるようなきびしい質問を投げかけたりします。
毒舌家の本性が現れてきていて、だから面白い!
今回の講演会の演題は、「池上彰のニュースから世界を読む」でした。
氏は、アメリカ出張から帰ったばかり。
共和党大会、民主党大会で大統領選を取材してきました。
現在、史上もっとも人気がないと言われる2人の候補が争っています。
共和党は、トランプ支持者に乗っ取られました。
主流派の政治家たちは、党大会に顔を見せず、演説をしないので、間延びした共和党大会だったそうです。
一方、かつて女性の地位向上に努めたヒラリー・クリントンは、50代以上の女性に人気はあるものの、すでに地位が向上した後に育った若い女性には不人気です。
ワシントンDCに長くいすぎたので、嫌われています。
アメリカ国民は、基本的に、連邦政府や連邦議会を信用していません。
これまで大統領になった人は、州知事出身者が多いのです。
オバマさんは、上院議員になり立てだったので、セーフだったそうです。
なるほどね。
講演も上手い池上彰氏でした。
