昨日、大垣コロナシネマワールドで映画「アリス・イン・ワンダーランド/時間の旅(3D字幕版)」を観てきました。
2010年の映画「アリス・イン・ワンダーランド」の続編にあたります。
原題は「Alice Through the Looking Glass」なので、ルイス・キャロルの小説「鏡の国のアリス」の映画化かと思いきや、それとは全く異なるストーリーです。
しかし、「鏡の国のアリス」のチェス盤上で自分たちの意思で動く駒たちや、卵のようなハンプティ・ダンプティ、双子のトゥイードルダムとトゥイードルディー、赤の女王、白の女王らのキャラクターは登場します。
怪物「ジャバウォック」も「鏡の国のアリス」由来です。
この映画の主要キャラクターの一人は、ハッター(帽子屋)で、ジョニー・デプスが演じています。
もともとマッドハッターであり、訳の分からないことばかり喋っているはずですが、この映画では違います。
父親との確執に悩み、家族を失った悲しみにくれ、アリスを愛する心優しい人物として描かれています。
悪役である赤の女王(イラスベス)についても、かつて妹である白の女王(ミラーナ)に裏切られ、頭をぶつけ(それにより頭部が巨大化し)、両親に冷たくされ、といった悲しい過去が描かれ、同情を誘います。
白の女王は、善人のようですが、思慮に欠けているところがあります。
アリスをそそのかし、時間を操れる「クロノスフィア」(ドラえもんのタイムマシンみたい)を盗ませます。
美人ではあるものの特徴のある顔だと思ったら、「レ・ミゼラブル」のアン・ハサウェイが演じているんですね。
ルイス・キャロルの小説には出てこない重要なキャラクターが、タイムです。
彼は、その名の通り、時間の化身であり、それとともに人々の生死をも管理しているようです。
「クロノスフィア」をアリスに盗まれ、それによって時間の流れがメチャクチャになり、彼自身も瀕死の状態になります。
時間旅行により過去を変えると、過去も現在も未来もすべてが崩壊すると主張し、なかなか哲学的です。
たいへん豪華な映像が目白押しです。
一コマ一コマを製作するのに、誰がどうやって構想を描き、いったいどれだけのスタッフが働き、それをどうやってまとめたのだろうと、感心してしまいました。
制作費も巨額でしょうね。
日本では絶対に作れない映画です。
私の評価は、☆☆☆☆☆
