3月4−5日、東京に行ってきました。
4日の夜と5日の夜に所用があったためです。
5日の昼間は自由時間。
まず、上野の東京都美術館に向かいました。
「ボッティチェリ展」を鑑賞するためです。
ルネサンス時代を代表する画家の一人でありながら、少し古っぽい印象もあるサンドロ・ボッティチェリ。
「ヴィーナスの誕生」や「春」は、素晴らしいですね(もちろん、この展覧会で見ることはできませんが)。
ボッティチェリというのは、本名ではなく、なんとあだ名なんだそうです。
それも、「小さな樽」という意味で、もともとは大食らいで太っていた兄のあだ名だったのが、彼にも流用されたのだとか。
この作品展では、彼の作品だけではなく、師匠だったフィリッポ・リッピの作品、また、その息子で、ボッティチェリの弟子になったフィリッピーノ・リッピの作品、さらに影響を受けたヴェロッキオの作品も展示してありました。
時代を追った展示で、時代の流れの中での画風の変化や、人となりが十分に理解できました。
この美術館では、ほかにもいくつかの作品展が開催されていました。
それらは、若手芸術家たちによるものでした。
フラッシュ撮影は禁止ですが、写真撮影はOKです。
なかなかの力作を楽しめました。
武田司氏の作品です。
↓
戸田麻子氏の作品です。
↓
そこから、両国に向かいました。
両国といえば、国技館。
駅構内には、大相撲優勝額が数枚飾ってあります。
(あっ、武蔵丸の化粧まわしは、養老ミートさんから贈られたものだったんだ!)
国技館の隣の江戸東京博物館の1階で、「レオナルド・ダ・ヴィンチ展」開催中です。
この博物館のコンセプトと、一致しないような気がするのですが・・・
けっこう人気があって、チケットを買うために10分近くも待たされました。
レオナルド・ダ・ヴィンチといえば、「モナ・リザ」ですが、ほかに有名な絵はありましたっけ?
ポスターに使われている「糸巻きの聖母」なんて、知らなかったし。
やっぱり、彼が描いた油彩画などは、わずかです。
その代わり、素描や手稿は多数展示してありました。
手稿というのは、彼の科学技術などに関するノートです。
これは、全部、左右反対の鏡文字で書かれています。
また、それをもとにして製作された模型なども展示してありました。
彼の作品だけでは足りないせいか、同時代の芸術家や、彼の弟子たちの作品も展示してありました。
メインの作品は、やっぱり「糸巻きの聖母」。
なんと、この作品だけ特別扱いで、それを見るために、会場内で10分以上も並ばされました。
江戸東京博物館は2回目なんですが、常設展もじっくり鑑賞しました。
