一昨日、前中国大使の丹羽宇一郎氏の講演を聴きました。
案内によると、「前中華人民共和国註箚特命全権大使」となっています。
「註箚(ちゅうさつ)」って何?
コトバンクによると、「外交官などが任務のためにしばらく外国に滞在すること。駐在。」だそうです。
丹羽氏は、初の民間出身中国大使でした。
そして、たびたびマスコミに取り上げられたと記憶しています。
ネットで調べると、民主党政権時代だったんですね。
当時の石原東京都都知事が、尖閣列島を購入しようとしていました。
それに反対した発言が、中国寄りの姿勢と受け取られたんですね。
保守派からは、「媚中派」と批判されました。
まあ、「親中派」であることは、間違いないでしょう。
ご高齢ですし、ずっと着席して講演されました。
たいへん穏やかな語り口でした。
そのため、前半は、ほとんど眠ってしまいました。
後半、目が覚めたのですが、けっこう面白いことを話していらっしゃいました。
「日本の人口は1億2600万人います。それなのに、『一億総活躍社会』というのは、2600万人の老人はおとなしくしていろということでしょうか。」
といった具合。
また、わが国が高等教育にかける予算は、先進国中最低であることを指摘していました。
「今日、お越しの皆さんは、是非、お子さんを自費で海外留学させてください。」
いや、見渡すと、聴衆は、私を含め、子育ては終わったような方ばかり。
「お孫さん」と言い換えていただいた方がよかったかな?
