11月8日、大野市の旅館から、永平寺を目指して出発しました。
前日は、曇り空でしたが、この日は雨。
永平寺までは、山道でした。
高野山ほどドラマチックではありませんが、山の上に、突然、門前町が現れます。
有料駐車場がたくさんあります。
ほとんどが、土産物屋・食堂で買い物をすれば、無料になるというものです。
永平寺は、道元禅師が開いた曹洞宗の大本山です。
(曹洞宗には、もう一つ大本山があります。横浜市にある総持寺です。)
境内に入ると、すぐ左手に大きな建物、吉祥閣があり、参拝者はそこに入っていきます。
傘も靴も、ポリ袋に入れて、持って歩きます。
スリッパも、畳敷きの部屋に入るときは、脱いで手に持ちます。
畳敷きの大広間に入ると、若い修行僧が、境内のレイアウト、僧たちの厳しい修行生活、参拝にあたっての注意事項などを説明していました。
カンペを読みながらの、初々しい説明でした。
途中からだったので、終わっても座っていると、もう少し年かさの修行僧が代わって説明を始めました。
今度は、全部、暗記していて、流ちょうです。
落語家だったら、前座の後に、二つ目の兄さんが登場した感じです。
永平寺は、七堂伽藍という代表的な7つの建物が中心になっています。
私たち参拝者が入れるところと、外から眺めることしか許されていないところがあります。
そして、それらの建物は、すべて廊下(回廊)でつながっています。
ですから、雨降りでも、まったく気になりません。
傘を持ち歩くのが煩わしいだけです。
廊下と言いましたが、階段も多くて、こんな感じでした。
紅葉はまさに見頃。
禅寺ですから、仏像は、あまりありません。
重要文化財も多いとはいえません。
今でも修行の場なので、凜とした雰囲気を味わうのがいいですね。
名物のそばや胡麻豆腐を食べて、永平寺を後にしました。
そして、福井市の東南の端にある一乗谷に向かいました。
一乗谷は、戦国武将朝倉氏が開いた城下町です。
福井平野から入り込んだ細長い谷間の地は、天然の要害だったようです。
しかし、この優雅な城下町は、信長の軍勢によって燃やされ、その後は田んぼの下に埋もれていきました。
それが、「一乗谷朝倉氏遺跡」として発掘されました。
今では、城下町の町並みの一部が復元され、観光名所になっています。
この日は、ちょうど、「戦国城下町生活再現」の最終日でした。
地元の劇団員たちが町人や行商人などに扮して、たくさん歩いていました。
それから、県立一乗谷朝倉氏遺跡資料館で、「一乗谷戦国城下町の栄華」展を鑑賞しました。
これも、最終日。
ラッキーでした。
そうそう、昨日、アップするのを忘れた「道の駅 九頭竜」で撮った動画です。
恐竜王国・福井らしく、恐竜がいましたよ。
