昨日、岐阜市民会館で、「林家たい平独演会」が開催されました。
会場内は、ほぼ満席。
私が岐阜市民会館での落語会に行ったのは、「円楽・小遊三」、「歌丸・ざこば」に続き、これで3回目だと思います。
今回は、「二人会」ではなく、「独演会」です。
普通は、若手の前座から始まるのですが、今回は、いきなり、たい平師匠が登場。
長寿テレビ番組「笑点」メンバーの裏話(といっても、かなり創作していると思いましたが)など、長い枕で、十分楽しませてくれた後、古典落語「井戸の茶碗」です。
登場から、この噺を終わって舞台の袖に引っ込むまで、50分間くらいの熱演でした。
休憩後、のだゆきという女性芸人の音楽パフォーマンス。
ネットで調べると、この人、東京音楽大学大学院修了で落語協会所属という変わり種。
ピアニカやさまざまなサイズのリコーダーを駆使して、楽しませてくれました。
おっとりしたしゃべりは、まだまだ素人っぽいところがあります。
この後、たい平師匠再登場。
今度の演目は、「試し酒」。
この人は、声帯模写や形態模写が得意です。
枕で、ポテトチップスを食べる様子を手ぬぐいを使って表現していましたが、絶品でした。
この噺では、酒を大杯であおるしぐさを上手に演じてくれました。
今日は、「笑点」名物の花火の音マネやフナッシーのマネはやらないな、と思っていたら、咄が終わった後で、ちゃんと演じてくれました。
歌丸師匠が、落語の世界ではないアンコールに2回も応えた話が出てきました。
そんなこと話したら、たい平師匠もアンコールやると思うじゃないですか。
その通り、満場の拍手に応え、緞帳(どんちょう)が上がりました。
この人、本当にサービス精神が旺盛です。
でも、さすがに客は2回目のアンコールは要求しませんでした。
林家たい平は、こん平の弟子です。
こん平は、初代三平の弟子。
ということは、たい平は、あの爆笑王・三平の孫弟子というわけです。
三平は古典落語をろくに演じなかったようですが、たい平は古典落語をきっちり学んでいます。
今後、落語界の重鎮になっていくのでしょうね。
