昨日、午前10時半開演の映画「マイ・バック・ページ」を観に行きました。
15分前くらいに到着。
「お席はどこにされますか?」
と、座席指定のタッチパネル画面を見せられると、全部水色。
まったく指定されていないということです。
私が一番乗りというわけです。
ど真ん中の席を選びました。
シアターに入ると、本当に誰もいない!
(そうか、たった一人で観るのか。)
と、思ったら、始まる2−3分前に1人男性客が、さらに1人男性客、直前に1人女性客が入ってきました。
この女性客は、その前の男性客の連れのようでした。
で、結局、4人になりました。
この映画、妻夫木聡と松山ケンイチという当代きっての若手人気俳優の競演なんです。
今どき、役者の人気だけじゃ、客は呼べないってことですね。
この映画は、東大闘争の安田講堂陥落から始まります。
妻夫木は、「週刊東都」の新米記者という設定。
のちに「東都ジャーナル」の編集部に移ります。
これ、明らかに「朝日ジャーナル」です。
当時、「右手にジャーナル、左手に(平凡)パンチ」を持ち歩くのが、若者の流行りだったそうです。
「朝日ジャーナル」は、
全共闘寄りの報道をしていたんですね。
一方、松山は、革命家気取りで、わずか数人の
セクトを束ねる青年。
でも、何も行動を起こせず、悶々としています。
このふたりを中心にストーリーは展開されます。
結局、松山らは、事件を起こしてしまいます。
妻夫木は、それに巻き込まれます。
これ、
朝霞自衛官殺害事件など、事実に基づいたものなのです。
最後までスカッとしたところのない、青春の挫折を描いた映画です。
安田講堂事件のころ、私は、小学6年生だったと思います。
この映画の舞台は、その後の約3年間ですから、私が中学生だったころです。
でも、当時の社会風潮などを、よく現していると感じました。
ベトナム戦争や、成田空港建設に反対した三里塚闘争の時代です。
私自身、大学に入ったら、全共闘を支持する側になるんだろうと思っていましたから。
(全共闘運動は、その後急速に衰退したので、私が入学したころには存在しませんでした。)
映画の中で、ふたりがギターの弾き語りで歌うCCR(Creedence Clearwater Revival)の「雨を見たかい」は、よく聞きました。
平山三紀の「真夏の出来事」もなつかしかった!
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