“ポートメッセなごや”で、下水道展が開催されました(7/27〜30)。
昨日、行ってきました。
2つの大きな展示館に、ぎっしりブースが設けられていました。
出展者は、公共団体、設計・測量、建設、管路資器材、下水処理、維持管理、排水設備、その他に分類されます。
当社の業務と直接関係しませんが、神鋼環境ソリューションが大阪ガス、神戸市とともに取り組んだ、日本初のバイオガス都市ガス導管注入実証事業に興味を持ちました。
神戸市東灘下水処理場で、生じる汚泥や生ゴミを発酵させ、メタンを発生させます。
これには、二酸化炭素等が多く含まれるので、それを吸収塔で除去します。
そして、純度を高めたメタンを、都市ガスの導管に供給します。
(ただし、このままでは熱量が不足するので、プロパンガスを若干加えます。)
また、市バスなどCNG(圧縮天然ガス)車の燃料としても使います。
これにより、化石燃料消費削減、二酸化炭素削減、汚泥軽量化などが図られます。
この吸収塔ですが、製油所の脱硫装置に付属する硫化水素の吸収塔に似ています。
私は、前職で、このアミン水溶液を用いる吸収塔で発生するひび割れの研究をしていました。
私が書いて成立した数少ない特許で、
「アミン環境ガス洗浄装置用鋼板」というのがあります。
残念ながら、バイオ天然ガス化設備の吸収塔で使う処理水は、アミン溶液ではないそうなので、関係ありません。(^_^;)
さて、この吸収塔では、硫化水素やシロキサンも同時に除去するとか。
シロキサンて何?
シロキサンとは骨格に“‐Si‐O‐Si‐”を含む有機ポリマーで、シャンプー、リンス、化粧品などに使用されるものだそうです。
これがガス中にあると、ガスボイラー、ガスタービンなどの燃焼機器に悪影響を与えるんだそうです。
下水処理汚泥には、こういうものがかなりの濃度で含まれるんだそうです。
なるほど。