昨日、急に思い立ち、お伊勢さんに行ってきました。
通常、「伊勢神宮」といいますが、正式名称は「神宮」。
東京の人だと、「神宮」といえば明治神宮かもしれませんね。
ほかの神宮と区別する必要があるときには、「伊勢の神宮」というんだそうです。
神宮が管理するのが125社あります。
これらの総称が「神宮」です。
正宮は2つ。
ひとつは内宮(ないくう)こと皇大神宮、もうひとつは外宮(げくう)こと豊受大神宮です。
外宮をお参りしてから内宮をお参りするのが正しいマナーのようです。
午前10時前に着いたら、駐車場がいっぱい。
五十鈴川の河川敷の臨時駐車場に停めました。
12月でこんなですから、1月は車であふれますね、きっと。
駐車の手間を考え、外宮のお参りは省略してしまい、内宮しか参拝しませんでした。
お伊勢さんは、本当に特別な神社ですよね。
「式年遷宮」で20年ごとに神殿を建て替えるんですから、「世界遺産」にはならないでしょう。
京都あたりの朱塗りの社殿とは違い、白木のまま。
普通の観光神社は、庭園だの宝物殿だのの拝観料で維持している感じがしますが、拝観料を払う必要もない。
駐車場も無料。
無料休憩所で、無料のお茶をいただきながら、ビデオを鑑賞しました。
神宮の歴史や、年中行事、式年遷宮、などなどを盛り込んだすばらしい作品でした。
神宮には、年間400万人も参拝客が訪れるとか。
みんな、何を期待してお参りするのでしょう?
「交通安全の神様」、「受験の神様」、「商売繁盛の神様」など、神社には、いろいろ役割分担があるようですが、ここは総元締め。
私は、“森”のような気がします。
原始時代、日本人が住んでいた森。
そこで、ドングリなどを採取し、小動物を捕らえたりしていただろう森。
内宮の敷地の多くは、そんな森です。
そして、あの巨木の数々。
まさに神々しさを感じます。
神様かどうか別として、霊的なものが、間違いなくそこにありそうに感じます。
「清らかなもの」への追求が、あういう形になったとビデオが説明していました。
ここには、日本人の心に響くたしかな「何か」があるのだと思いました。