TOTOの新しいカタログが届きました(7月から値上げしたので)。
表紙を見て、ん?
ひとつは「Lavatory −わが家の洗面所−」、もうひとつは「Restroom −わが家のトイレ−」です。
私は、"lavatory"は「便所」のことだと思ってました。中学生か高校生のときに覚えた英単語です。
さっそくパソコンにインストールしてあるジーニアス英和辞典を引きました。すると、"lavatory"は、「(主に英)便所、トイレ(toiletより堅い語);(米)洗面所(通例便器がある);(古)洗面器 go to the 〜 トイレに行く」とありました(一部省略)。
たしかに米語では洗面所とありますが、通例便器がある、ということですから、日本人にとっては「便所」ですよね。
それとも古語としての洗面器なのでしょうか?
いずれにしても、この英語の標題は適訳とは言いがたいと思います。
もうひとつの"restroom"については、「(米)[遠回しに](ホテル・劇場などの)トイレ、洗面所」とあります。
すると、個人住宅の便所ではないですよね。
ですから、この英語標題もおかしい。
5月16日の本欄に「"bathroom"というのは『便所』のことである」と投稿しました。
そもそも住居の構造、住生活のあり方が違うのだから、翻訳はむずかしいんです。
日本人しか見ないカタログの表紙に、無理して英語標題を付けようというのがどうかと思います。