6月が終わり、なんだか一気に暑くなってきた四国地方。我が家のPCが置いてある部屋は国鉄時代の運転席のように非冷房、扇風機のみの環境。キーボードを叩くだけでも汗が滲んできます。よく言えば「エコ」ですが、言葉は使いようと思えてきます。
さて、当区の「信越はくたか」用KATOキハ82系。以前に
KATO489系に施したグレードアップと同等の工事を行いました。とはいってもハーフガーランドが各車両2個なので、作業量としては少ないほう。最終工程の屋根板に塗装をするとき、ふと思い立ちました。
「キハ82って、結構汚れていたりするんだよな〜・・・」
雑誌のカラーグラビアを見返してみると、個体差はあるものの屋根上はススで真っ黒。車体もどことなくうす汚れ気味。電車とはまた違った汚れ具合を再現してみたくなりました。

ウェザリングマスターをひっぱり出してきて、ススとオイルあたりで屋根を中心に汚していきます。ベンチレータの別体化で地色が見えている屋根板は改めて銀で塗装。ボディーは窓と小パーツを外してから作業開始です。

サイドビュー。作業量としては70%くらいの状態。上がアフターです。このあと前面ガラスを外してもう少し汚しました。

前面です。右側がアフター。

妻面です。左側がアフター。モールドの立体感が顕著になってきていることがわかります。
そんな感じで汚し続け、最後につや消しクリアーを吹いて完成しました。

当時の車両は頻繁に組み換えが行われていたようで、車両ごとの汚れ具合はマチマチだったようです。グラビアでも編成の俯瞰撮影写真でその様子がうかがえました。
とはいっても1号車は汚しすぎた感じです。

冬場の北海道の車両はこんな感じだったようですが、「はくたか」ではちょっと過剰表現だったかも・・・。

手作業なので当然ながらムラが発生しますが、これはこれでいいかもしれません。

同じ形式でも汚し方一つの違いでレパートリーが増えたということで・・・。

個人的なお気に入りは連結面の排気煙によるスス汚れ。けたたましいディーゼルエンジンの音と匂いがしてきそうな感じです。っていうか「ガルガルガル・・・・」なんて言ってたりして。
小奇麗な今時の電車も軽快でいいですが、少しうす汚れた国鉄時代の列車も重厚感があり存在感が増してきます。ウェザリングにハマりそうです・・・。

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