第三工程に移ります。
ナハ21は側扉と客室の間に乗務員室が作られています。現存する実車やその記憶が全くないので、雑誌のグラビアなどを頼りにその形状や位置を割り出すわけですが、どうやらオハネフ25など新系列ブルトレの乗務員室窓と似ているようです。窓の上部には水切りがあり、下降窓である様子など。年代的にも昭和50年代ですから、24系25形などと同じ時期に改造されたことを考えると、的外れではなさそう。ということで、ここの窓周辺はKATOのオハネフ25-100から移植することにしました。

取り付け位置は凡そ行き先表示窓の真下あたり。水きりの上辺が側窓の上辺と同じ位置になる感じでしょうか。
オハネフ25の窓枠はやや大きめに切りだしてからギリギリまで小さく整形していきます。

それを移植する場所に置き、鉛筆などで大きさをケガキます。

位置が決まったら、ナハ21のボディーに取り付け穴をあけます。さっきケガいた枠の内側にピンバイスドリルでいくつか穴を開け、カッターナイフで切りこんでいくオーソドックスな方法。

手間は掛かりますが、一番無難な方法だと思います。

残った凸凹はカッターナイフで修正していきます。もちろん窓枠パーツを合わせながら、ぴったりはまるように少しづつ進めていきます。

愛称幕、行き先表示窓の底辺は窓枠パーツの上辺で賄うことにしたので、ここだけがやや難易度が高い工程になりました。水切りは諦めて、不得意な窓開けをした方がきれいに仕上がったかもしれません・・・。
さて、ここまで出来たらパーツをはめ込んでみます。

微妙に隙間が出来上がってしまいましたが、ゼリー状瞬間接着剤がパテ代りになりますので、修正可能な誤差の範囲です。

もっともプラの削りカスとかで埋める方法もあるので、多少の隙間ができてしまうことに神経質になる必要もありませんし。
さてさて、接着剤が乾燥したら紙やすりでの磨きあげになります。
今日はここまで。

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