国鉄型近郊形電車の115系1000番台415系100番台など、国鉄末期に登場した車両の多くが側面方向幕を準備工事とした状態で登場しました。側面の行先方向幕の部分に車体色の塞ぎ板が充てられ、グレーのHゴムが目立つ形態。行き先表示はサボで行われていて、上野駅では折り返し準備で作業員が差し替えている光景が日常でした。
いつの間にか側面方向幕が使われ出されて、サボの使用が廃止されていました。やはりJRへなった頃が境なのでしょうか・・・。
そんな国鉄時代の側面方向幕準備工事を再現してみました。対象は415系ローズピンク。

色々なやり方があると思いますが、今回はガレージメーカー「ガチョウハウス」のピタサボ方式を取ってみました。
まず塞ぎ板部分となるプラ板を準備。横幅4.2mm、高さ1.3mmくらいに切り出していきます。強度的に1.0mm厚くらいが無難なようです。

適当な端材に両面テープを貼り付け、その上に切り出したプラ板を並べていきます。ローズピンクのスプレーを吹きかけ、クリアーで仕上げ。
Hゴムにあたる部分は直径2mm程度のグレーの熱収縮チューブがベストですが、近所では手に入らなかったので、透明の熱収縮チューブを代用しています。

このチューブを1mm程度に切り出し、塗装したプラ板に巻きつけ側面方向幕部分に押し込みます。

ボディーとツラ位置になるよう微調整をします。ゴムチューブが緩衝材代わりになるので接着剤も不要で固定されます。無論プラ板の大きさにも依りますが・・・。

ガラスパーツの方向幕のモールドは根こそぎ切り落とします。現状復帰が出来ないのが難点ですが・・・。

Hゴムがグレーならもっと引き立ちそうな雰囲気です。
もっとお手軽編として、塗装の際固定に使用した両面テープ。ローズピンクに塗装されているので、これを塞ぎ板代わりにしてみました。

上がプラ板使用、下がシール方式。シールの方も精度を上げれば十分な素材になりそうです。
あとは415系の場合、車体中央のドア横にサボ差しと「上野⇔勝田」みたいなサボを入れれば、正に国鉄時代の常磐線中電の出来上がりになります。

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