朝起きて外へ出て見ると涼しいというより肌寒ささえ覚える。お彼岸とは良くしたもの、もう秋なのだ。昨日からの疲れ、ふと思い出した。昔職人さんが、にんにくを焼いてくれと差し出され焼いて見た。それを私も口にしたが案外香ばしくて美味しかったが此れが強壮剤後牛乳でにおい消し。にんにくを焼いて薬がわりとする。朝から展覧会用の彼の書の出品の費用等郵送して本郷へ。書の締め切り、きちんと封をして送るべく用意して私は今日は教え子の昌子さんと大須で会う約束。時間が来ても彼女の姿はなく町をふらふら見て回る。何年振りというより何十年ぶり町を見て歩く。予定の店は今日はお休み。空腹を覚え何処か食事でもと、すると昌子さん。汽車に遅れて一台後とやら。巧く出会えたとほっとする。お休みの店の代わりと探してらしき店。丁度良い商品が目に留まりそれが気に入ってやれやれ求めてひと安心。そして食事、私は昨日の外食で判っているので、一番優しい卵丼として食事を済ませて、金山・名駅どちらに仕様かと車にて結局名駅へと、そして高島屋へ。食料品売り場をうろついて彼女も土産その他食品を選ぶ。彼女に私は何か土産をと探していると「かっぱえびせん」が良いからと、それを求めて彼女も諸々いっぱい食品を求める。裕福な証拠良い品ばかり、私は叉お抹茶の分包を見つけてそれもお土産の追加として自分も共に求めて差し上げたのだが、彼女は幼い時に母を亡くして奈良の吉野の山奥で祖母に育てられていたのだがよく気のつく骨身惜しまぬ良い子であったとおり嫁ぎ先の多治見の地においても皆に慕われ元の市長婦人とも親しくお付き合いしていて本当に良い女性、皆に慕われている様子。家庭も裕福主人も陶器会社定年とか穏やかな生活ぶり。本当にもう彼女も七十歳を越した年齢。私もまだまだお洒落気十分だが彼女も実はお洒落品を求めに名古屋へ出てきたのだ。今はよき私の友達でもある。そして叉本郷へ夕食を済ませ先生も疲れて一眠り黙ってそっとさよならして来た。


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