日進町の友達に誘われて一泊二日の旅と洒落込んだ行く先は笹度温泉、運転手に先生をお願いして老女四人、先生曰く昔の美女のボランテヤとかなんでも言いや,温泉の事は後回し、二日めの先生の友達宅、小木曽養蜂所を尋ねるべく。妻木町とやら、桃源郷とご本人曰く。探してやっとたどり着く。成るほど三千坪のなだらかな山地、お孫ちゃんを抱っこして迎えてくださったご主人は元校長先生。私達の運転の主とはクラスメート、未だお若くてとても穏やかなお人柄がうかがえて楽しくお宅へ上がらしていただいての交流。石田先生のお友達だけあって中々知識豊富,蜂の話蜜の話、様々伺って現在は箱の中蜂球として冬をすごしやがての春を待っているとか。蜜の話で思い出した事、ケンポナシの蜂蜜の事、私の小学校時代丹波の田舎、秋になると道に落ちるケンポナシの実を道草をして拾いながらこぶしの少し膨らんだ枝ぶりを見つけて口でしゃぶりながら其の甘みを楽しんだ記憶の事。たまたまデパートへいった時蜂蜜の宣伝をしている中にケンポナシの蜜を見つけて話をすると多分四国の業者だと思ったが、ケンポナシを知ってるので喜んでもらった事など話して、そういえば私の身内の一人も同クラスメートとか先日訪れたとの事、稲垣の徹君が良くあの土地へと矢張り友達同士なんだなと又、あのクラスの人たちは皆良い方ばかりと感じながら、山の中とはいえ近代的なおうちで暖炉のあるお部屋で楽しいひと時を過ごさせていただき蜜の取れる春を楽しみに又厚かましく先生を通じてお邪魔させていただく事をお願いして帰宅のとに着いた。

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