万博が始まって三、四月と様子を見るでもなく過ぎて五月四日、少々雨が降っているが、逆読みして、少々入場者少ないかしらと一人出かける事にした。十時二十分豊田館の入場締め切り,しめしめと思いきや午後一時二十分が次の締め切り、チケットだけ手にして、そう瀬戸へと、ゴンドラにて瀬戸へ。まず愛知県館。此処は息子の会社が手がけた建物。工事中は毎日早朝より、帰宅は十二時近く、嫁も大変と気をつかう、息子にも頼みたい事も差し控えての、竣工、完成。まず愛知県館、森のよこてに、どっしりと。ご苦労さんでしたねと心の中で私はなんとなく、感謝しながらも。
駄々びろく長く落ち着き払った雰囲気で、ものしずかに迎えてくれた。中には文字文化研究所のコーナー白川静先生の懐かしい箇所があり二十年以上前かしら金沢の玄土社にお招きして講義を聞いた事など思い浮かべてみたり、県各学区の昆虫採集の標本など吾が地区のも展示してありなんとなくほのかな気分で会場内を見渡すと、竹細工のコーナーが目に付く。七十年位昔かな?丹波の学校で、男子生徒が週一度長く裂いた竹を廊下にながし竹の先生が出張で籠などを編んでいるのを目にしながら女の私もやって見たいと思っていた事を、思い出して年甲斐もなく会場へつかつかと入っていった。人はまばら、籠の魅力に私も挑戦しようと。ナンバー1

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