繊維チームってどんなのか。説明会場に、絹、綿、それに縞模様のテーブルセンター、団扇に繭から取れた絹を巻きつけた団扇、それを目にしながら二階へ静かにと・・会場には子供達が一杯足に紐を巻きつけ其の紐に手で又紐を組み合わせて小幅の帯を編んでいる。小三から中三までの男女少々難しそう。小六と言う女の子は上手に編んでいたが中々大変。次に編む物に必要の紐とか。でも皆頑張っている。ふっと、目をやると小箱に入った繭、蚕の蛹、成長した、透明な蚕。桑の葉。蚕と言えば私の幼いころ丹波の田舎で育ち村の人は百姓。副業として蚕を飼っていた事を思い出して忙しそうだった。蚕は大事な絹の基〔お蚕さん』とよんでいた。
又桑畑があり実がなって青から赤そして黒、黒くなった実は甘くて、口を真っ赤にして食べた事など。名古屋で一本だけ実のなる桑を緑区で見かけて懐かしく思っている事など・・・此処で知ったこと。繭の中の蛹を殺す事。熱の作業か、そういえば場内に止めてあった車の中の繭の箱太陽の熱での自然死か?田舎では蚕は藁でできた大きな柵に桑を与えられて成長しているのだが其の点どうだったのか。幼い日の記憶は心にないが。此処で、生き物を育て、其処から糸を、そして紡ぎ機を織り生地を織りそれぞれの目的に仕上げる根気と忍耐を学んでいる子たち、克服し完成した時の充実感を想像してさようならをした。

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