昨日1月17日は、阪神淡路大震災から13年目の日でした。
あの信じられない大地震からもう13年も経つのですね。
あの日、実は私も被災しました。
『スクルージ』というミュージカルに出演していて、
前年の12月に東京池袋の芸術劇場で1ヶ月の公演を終え
年明けの11日より、新神戸のオリエンタル劇場で神戸公演の真っ最中でした。
しかも前日の16日は日曜日、17日は休館日で公演も休み、という事で
主役の市村さんはじめ、子役約20人を含む出演者40人程に、
宮川彬指揮のオーケストラが20数名、子役の親やらスタッフ等に、
東京からの参加者も居るという、総勢100人もの中打ち上げが
16日の公演後、三宮で行われていました。
全体パーティーの終了後は、それぞれ思い思いの仲間と二次会やカラオケに散り
私も二次会参加後はホテルに戻り、今度は妹役の女優と部屋でおしゃべりを。
翌日は、一緒に出ていた宝塚出身の大スター榛名由利さんのご実家に
招待戴いていたので、そろそろ寝ようかと部屋に戻ったのが、
3時半頃だったでしょうか。シャワーを浴び、やっと横になって
ひと眠りしたところに、あの地震でした。
大地震だった事はもちろんわかりましたが、現場中心地にいると
状況は全く判らずで...夜が明けて、被害状況がわかって来る内に、
大変な状態である事も知りました。
関係者全員無事だったのは不幸中の幸い!
結局は公演は中止(もちろんですが)様子見で一昼夜を明かして翌朝、
私たちも帰る事になりましたが、もちろん交通手段は無く
(子供達はその翌日バスがチャーター出来て帰りました)
大人の出演者は、何人かづつのグループに分かれて貴重品のみを持ち
線路に沿った道を選びながら、新神戸から西宮まで約6時間半
歩きました。途中避難所のそばを通ったり、潰れた家屋を見ながら
それでも、東京に帰れば私たちには家がある、と必死に歩いた事を
今でも思い出します。
ニュースで、あの同時刻に合掌しながら涙する方々を見て、
今朝は、一瞬あの時の感覚がよみがえりました...
天災の怖さを目の当たりにして来ても、それでも私自身今、
防災に対する備えは、やはり殆んど忘れています。
「天災は忘れた頃にやって来る」
今一度、防災の備えを見直さなくては、と思いながら
心の中で手を合わせた1日でした。

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