〜モモだより165号(2011年5月分)の番外編〜
「のりちゃん(さだやん)すーちゃん結婚式」
(記事:mia)
2011年4月2日(土)「ふるさと元気村」(奈良にある廃校を改装してクラフト教室などを開講されている)の、体育館にて、のりちゃんとすーちゃんの結婚式があり、スタッツフとして、参加することが出来ました。とても素晴らしい手作りの披露宴で、参加できて本当に幸せでした。
のりちゃん、すーちゃん、ほんとうにありがとう。
私は、2人の結婚式に、昨年の秋くらいから関わらせてもらっていて、
2人が、長い時間をかけて、来てくれる方のためにといろいろなものを用意しているところを見せてもらってきました。
結婚式は、すべてが手作りで、会場の設営も、当日のスタッフもすべて2人の友達がスタッフとなって2人と一緒に準備してきました。
引き出物も、2人の手作りの食べ物だったのですが、
そのなかにあるキュウリの奈良漬けは、式の前の年に、種から蒔き、きゅうりを育て、それをのりちゃんが奈良漬けにつけて作っていたり(そのきゅうりは、夏場によくご馳走になりましたが、今時あまり見かけなくなってしまった、割ると中身が水分があふれてくるような、瓜!っていう感じのきゅうりで、きゅうり1本でも十分おなかがいっぱいになるくらいに美味しかったです。)お味噌も、手作り、お醤油も、春におうちにお邪魔したときに「これは、来年の結婚式の引き出物に仕込んでるんだよ」と聞いて、本当にびっくりした記憶があります。そのお醤油も、しぼったあとのもろみを干して、ふりかけにして、ふりかけも引き出物に入っていました。
パッケージラベルも、全部手作り。招待状も、とても可愛いはんこがデザインされているのですが、全部すーちゃんが絵を描いて、はんこから手作りして1部1部こころを込めて、作られていくのを横で見せてもらっていました。
4月に向けて、スタッフで集まったり、ミーティングをしたりして、準備を進めているなか、地震が起き、また原子力発電所の事故が発生しました。
2人は、大変なことが起きてしまったこのタイミングで、結婚式を予定通りに開催するか悩んでいました。
でも、友人たちに相談したり意見をもらって、悩んで、延期を考えたりもしたけれど、「こんなときだからこそ、みんながこれからどんな世界に生きていきたいかのヒントになるような、来てくれた人に何か与えられるような場となれば、やる意味があるのではないか」ということで、予定通りに開催することになり、当日を迎えました。
急遽、最初予定になかった「ダンス」も披露宴のプログラムのなかに入れることになって、みんなでバレエスタジオで練習したりもしました。
披露宴を作り上げるために、集まったスタッフたちはお互いに出会ったり、いろんな話を交わし合うきっかけにもなったと思います。
3日前から、いよいよ、会場での準備がはじまりました。
会場のセッティング、打ち合わせ、会場の装飾など限られた時間のなかでみんなで準備を進めました。
印象的だったのは、いつも、はじめるときと、終わるときに、のりちゃんがみんなを集めて、みんなで手をつないで、輪になって、あいさつをするのですが
そのときに、この結婚式をする気持ちをみんなに伝えていてくれたことです。
「僕たち2人だけでは、このような結婚式をつくるのは、とても無理で、ほんとうにみんながこうして手伝って、一緒に作り上げてくれるから出来ると思う。
地震があったりしていろいろ大変なときだけれども、迷ったけれど、みんながこれからどういう世界に生きていきたいかとか何か来てくれた人の力になるような式にできればと思う。こんなときだからこそ、みんながそれぞれ一人一人の創造性を発揮して、一緒に式を作れたらと思っています。みんなありがとう。」
こんな感じで、気持ちをいつも伝えてくれて、つないだ手をふわ〜っと上にあげて、はじまりとおわりの挨拶をしてくれていました。
この輪をつくって手をつないでのりちゃんが気持ちを伝えてくれたりするなかで、みんなで気持ちを一つにして、みんなでつながって協力してこの結婚式をいいものにしたい、作り上げたいという気持ちがみんな生まれていた気がします。気持ちを合わせることの大切さを感じました。みんなで協力して一つのものを作り上げる意識を持てたことがよかったと思います。
当日は、午前中は三輪神社での結婚式があり、2人は披露宴会場には、来ることができません。
当日、ちゃんと会場ができているのか、段取りは大丈夫なのか、、
必要なことを伝えてあったり、みんなで準備は進めてきたけれども、実際に会場にくるまで、ちゃんと出来上がっているか分からない状態。。
でも、2人はみんなのことを、100%信頼してくれてました。大丈夫だと心から信じてくれてました。
スタッフみんなに、そのことは伝わっていて、だからみんなそれぞれの役割を見事にこなしながら、200名もの、ゲストの方が来られるので、受付など混乱しないか、少し心配でしたが、誰かがとくに指示だしをしなくても、各自のチームが担当の仕事を素晴らしく実行していました。
その空気は、ほのぼのとしていて、まったく切羽詰まった空気感もなく、平和に優雅に、まったく大変さがなく、スムーズに各持ち場の仕事は進んでいきました。
神社での結婚式が時間がかかって、披露宴の開始時刻は30分おしたのですが、終わってみたら、なんど予定通りの4時ぴったりに終了していたのです!
みんなそれぞれが、自分の持ち場の仕事をしながら、ほかのポジションとの兼ね合いも考えて動き、全体の進行もあたまに入れて動いてくれたので、全然急がなくても、自然とそうなっていて感動しました。
2人は、友人の手作りのかわいい衣装に身をつつんでいてとてもかわいらしく、花嫁さんのすーちゃんはとても美しかったです。
開始すぐに、2人を参加者全員が手をつないで、輪になってのボイスセレモニー(クリスタルボウルと、全員での声を出すセッション)があり、
ケーキカットのかわりに、2人での餅つき&ファーストバイト、そして、当日は花嫁さんのお父さんの誕生日、花婿さんのお父さんも、もうすぐ誕生日だったので、ケーキで誕生日をお祝いするサプライズもありました。ケーキも、友人の手作り。
一旦中座して、再入場は、なんとステージに2人と友人(スタッフ)が上がっての、マイケル・ジャクソン「Beat it」のダンスを披露!みんなびっくりしていましたがとても楽しんで見ていました。会場で全員で集合写真を撮ってもらったりもしました。そして2人の友人によるライブステージも、心がこもっている素晴らしいステージでした。
料理は、料理チームの用意した、おでんやおにぎりのほか、持ち寄りでしたが、それがまたすごかった!見せてあげたいくらい。沢山のすばらしい料理が所狭しとならんでいました。
ご両親へのお手紙と、花束を渡して、新郎の父の挨拶、そして最後に新郎のあいさつ。。
そこで、2人は、1曲の歌を用意していてくれました。えま&慧奏さんの「Whats a Wonderful World」を、みんなで歌うことを用意していてくれました。原曲はルイ・アームストロングの曲ですが、それにえま&慧奏さんの書いた日本語の歌詞がついたオリジナル曲で、本当に感動的なフィナーレでした。今この地球に生きていること、この素晴らしい世界に生きていること、それを感じさせてくれる曲でした。
会場の装飾に使われていた、自然の布館さんの布でできたハンカチを、上からみんなのところに降ろして、サプライズプレゼントもあり、みんな楽しんで帰っていきました。
のりちゃん、すーちゃんの結婚式に関わらせてもらうことになって、気がつけば、いろいろな方と会ってお話しすることが出来たり、
時間の経過のなか、深くかかわらせてもらうことが出来て、とても幸せでした。
2人の深く広い愛情が、多くの人を包んでいるのを感じます。
これからの世の中、信頼と愛の関係において、それぞれが自由に生まれ持った特性を生かして創造性を発揮していくことで調和が生まれる。
そんな幸せな場を実際に見せてもらうことができたと思います。

結婚は2人がパートナーとしてやっていくということだと思いますが、2人の結婚式は、2人だけにとどまらず、両親や親族だけにも、とどまらず、参加した人みんなのなかに、パートナーシップを見せてくれて、それを実践していけるということを感じさせてもらえたと思います。沢山の人がお互いを大切なパートナーとして信頼関係を築いていくこと。それはとても幸せなことで、そうやってみんながつながっていけば、幸せな世界を作れるということを見せてもらったと思います。
のりちゃん、すーちゃん、本当にありがとう、本当におめでとう。
これからもますます、幸せないっぱいな2人になっていきながら、沢山の人を愛で包んでいってください。
どうぞ、これからもよろしくね。

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