Music:
King Crimson『The Night Watch』
急に涼しくなって、高台にある我が家は夜は窓を開けてると寒くて風邪ひきそうですo(><;)(;><)o
皆さんお変わりありませんか?
昨日今日と町は夏祭りで、お囃子が終日鳴り響いて目の前を威勢のいいお神輿がいくつも通って、もー全然仕事する気になれなくて困りました…(−_−)
お祭りとか縁日とか酉の市とかチンドン屋とか(?)大好き!
血が騒ぐっていうか、今生きてる!!楽しいっ!!って思っちゃう〜ヾ(≧∇≦*)〃
こんな私は最近映画を見てます。
もちろんDVDとかじゃなくてチケット買って映画館で。
マイミクGTさんなどには足元にも及ばないけど、3週間の間に2本(トータル3本)見たのは中1以来だと思う〜(古)
ひとつは「赤い風船」と「白い馬」。
フランスが生んだ映像の詩人・ラモリスの初期の作品で、「白い馬」は小3の時学校の講堂で見て以来、ずっと見たいって思い続けてた幻の映画。
白いシャツに破れた白いコットンパンツ。
少年は南フランス・カマルグの湿地帯にお爺さんと幼い弟と、白い小さな家に住んでる。
ある日、悪い馬買いから追われている美しい白い馬を見て、彼は恋におちる。なんとかして白い馬を助けたい、自分のものにしたい。
ある日悪徳共が放った火から白い馬を命がけで守って、しばらく2人は蜜月の時間を過ごすのだ。
でも幸せな時は長くは続かない。
しつこい大人たちに執拗に追い詰められた馬と少年は、沼から海へ身を投げて沖に向かってどこまでもどこまでも、水平線の彼方に見えなくなるまで泳いで行った…… 。
うぅ。
今こうして思い出すだけでも泣けてきます…。
映画館では大人のくせして声まで出して泣いちゃったよぅ…( p_q)ふぇ〜ん。
一緒に見た友達はどう思ったんだろ〜?
ちょっと恥ずかしいけど本当に私の人生で大好きな映画のベスト10に入ります。
ちなみに1953年のカンヌ映画祭でグランプリを受賞してる。
映像はモノクロ。
馬と少年が主な主人公のため台詞もほとんどありません。
ほぼサイレント状態。
素朴な打楽器の音楽と映画全体を占める静寂+死ぬほど美しく眩しい夢のような映像があるばかり。
たった一輪の薔薇vs一頭の白い馬。
サンテグジュペリの王子のサハラ砂漠にも匹敵するカマルグの湿地帯に一度行ってみたい。
ラモリスは『赤い風船』や『素晴らしい風船旅行』など珠玉の作品を残して、48歳の若さで撮影中の事故であっけなく亡くなってしまった。
そのせいかどうか、彼の映像の前で私は永遠に8歳の少女のままだ。
思いのほか長くなっちゃったのでもう一つの映画は次の機会に〜。
画像は「白い馬」より。
この映画のためにだけ生まれて来たような少年は、私のモノクロ少年写真のルーツと確信しました。
ドキュメンタリーの手法(ハンドカメラや航空撮影)を使ったリアルな映像は、1950年代には斬新すぎるほど斬新だったはず。


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