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スピッツ『流れ星』
人の一生の長さ(速さ)は宇宙から見ると流れ星の一瞬のまたたきくらいなんだって。
子供の時本で読んでびっくりした。
その頃は長い夏休みを持て余して、早く2学期が来ないかな〜なんて思ってた。
まさかこんな加速度的日常が待ってるなんて1ミリも知らずに。
さて世の中はクリスマス。
恋人がいなくても、お金がなくても何となく心浮き立つのは子供の頃のウキウキした「特別な日」を心も体もしっかり記憶してるからかしらん?
そんな子供の頃読んだO・ヘンリーの「賢者の贈り物」は「クリスマス・キャロル」と共にこの時期1番思い出す物語。
若い夫婦はお金がなくて相手へのクリスマスプレゼントに悩んだ末、夫は代々伝わる真鍮時計を質に入れて(売って?)妻に鼈甲の櫛を。
妻は自慢の長い髪を売って彼の真鍮時計の切れてしまった鎖を買う。
すごく短いストーリーだけど、O・ヘンリーの数ある短編の中で今も最も愛されてる心あたたまるお話です。
なんでこんなこと書いてるかって言うと、私もクリスマスにちょっとした思い出があるのだ。
相手はしがないバンドマン&フリーターで、まだ恋人とは言えない彼女を誘う勇気がない。
ある日思いきってデートに誘うんだけど、今度は肝心のデート代がない…。
考えたあげく寒空の中自転車を走らせて大切なレコードを抱えて隣町まで売りに行く。
レコードを売ったお金で2人分の映画のチケットを手に入れた彼は世界中で1番幸せそうな顔で、遅れてやって来た私に言うのだ。
Merry Christmas!って。
幸せはお金で買えるのか否か…いつもクリスマスにはお金がない私は考える。
お金なんて全く関係ない。
私は私の人生の中で今1番幸せだ。
ちょっと早いけどみんなも幸せで楽しいクリスマスを。
世界中の人がみんな1人残らず幸せな日がいつか来ますように。
画像は伊勢佐木町のイルミネーション。
私この街で生まれました。


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