2006/10/30
K邸外部完成しました 建築

京都・城陽市で建築中のK邸→外部が完了しまして、ようやく足場が取れました。
今回の建物の外観特徴は、外壁面の一部と玄関ポーチに土佐杉赤身の羽目板を張込んでいるところです。(なかなか、綺麗でしょ!)



土佐杉は、杉の中でも比較的硬く耐久性に優れています。しかも、赤身(木の中芯部)の部分を選り分けて製材した羽目板を使っています。
杉の赤身は、油分が多く耐水性に優れ、腐りにくいのが特徴です。外壁や外塀、デッキの材料としても適しています。



2006/10/24
〜再生古民家見学と骨董市の集い〜 暮らしと住まい

〜再生古民家見学と骨董品のお話し〜
江戸時代、街道沿いの賑わいを思わせる古民家で、先人の遺した骨董の数 々 を愛でながらゆったりとした時を過ごしませんか。
今回、縁あって築八十年余りの骨董商を営む古民家を往時の面影を大切にして、再生し現代に蘇らせる機会に恵まれました。
そこで、皆様に古民家再生の生の現場を見学して頂き、また、オーナー様の再生にいたる篤き思いや、興味深い骨董品についてのお話を伺う催しを企画しました。
お茶を召し上がって頂けるサロン(茶論)も併設しております。めったにない機会ですので、皆様のご参加を心からお待ちしております。
〜再生古民家見学と骨董についての四方山話〜
開催日時:11月23日(木曜日) 13:00 〜 16:00
13 : 00 〜 14 : 00 古民家再生と骨董品のお話
14 : 00 〜 14 : 30 骨董屋オーナーと喫茶をしながら座談会
14 : 30 〜 16 : 00 骨董品、建物の見学
開催場所:大阪府茨木市上泉町K邸(後日、申込者へ地図等を案内予定)
参加費: ¥1,000.- ( コーヒーとケーキが付きます。 )
募集人数: 20 名
主催:翁倶楽部 http://www.minka7373.com
申込み先:小川建設( FAX ) 072-810-0756
( Mail ) info@minka7373.com
※ お名前、住所、電話番号、メールアドレス、 FAX 番号を明記の上、
メール又はFAXにて11月18日までにお申込み下さい。




2006/10/23
天満天神繁昌亭 落語

皆さんもご存知でしょうが、大阪に念願の落語の常席ができました。「天満天神繁昌亭」です。
上方落語協会会長の桂三枝師匠の音頭とりによって、全国の落語ファンからの寄付で建設された建物です。辛口評価をすれば建築的には、あっさりと殺風景な外観といい、舞台袖のコンクリート打ち放しといい・・なんで???というところがありますが。
寄付をした落語ファンの心意気に免じて、目をつむりましょう←(偉そうにお前が言うな!!)
先日、昼席公演を見に行って来ました。
出演者は、桂吉坊、林家笑丸、桂坊枝、笑福亭生喬、桂小春団治等等です。
久しぶりに、生で落語を聴きました。めちゃめちゃ面白かったです。
特に、今回笑わして頂いたのは、坊枝さんの「時うどん」です。
「時うどん」といいますと、落語の定番中の定番ですな。下げも皆さんご存知の「うどん屋、今なんどきや?」「五つです。」「六、七、八???」ですが・・・
喜六(上方落語の常連登場人物の一人。ボケの主人公)とうどん屋のおやじさんとのやり取りが坊枝流の味わいがにじみ出ていました。
腹がよじれるくらい笑いながらふと思いましたが、人は笑い過ぎると涙が出て、泣き笑いのような状態になりますなぁ。なんか、顔がくしゃくしゃになっている自分が解るのですが、どうする事もできないのはなぜでしょうか??

この鈴なりのちょうちんは、寄付をして下さった方々の名前が書かれている物です。
中に「らくだ」と書いたちょうちんがあったのは、洒落でしょうか???



2006/10/22
語り芝居 スローライフ

先日、大阪天満宮で公演されました「日本神話への誘い」と題する浅野温子さんの語り芝居を見に行って来ました。皆さん、ご存知ですよね??女優の浅野さん!!
トレンディ女優で、一世を風靡したあの浅野さんです。
古事記の中の神話を題材にした語り芝居で、浅野さんが、語りべとして一人で何役もこなすと言うものでした。舞台には、50センチ程に伐ったいす代わりの丸太が二つ置かれているだけ。あとは、簡単な照明と音響効果のみの演出です。
ところが、さすが大女優ですね〜、2時間近い公演で最後まで声量が衰えることなく、千人近い観客を釘付けにしていました。みんな、鬼気迫る浅野さんの迫力に圧倒されていたのかシ〜ンとして聞き入っていました。不思議な事に、大阪のどまん中で交通量の多い1号線の近所なのに、しかも屋外にも拘らず、まったく車などの騒音が聞こえなかったのは、神がかりなのか?浅野さんの威力なのか??摩訶不思議です。
天孫降臨や、父子や男女の愛憎が現代風に脚色されていて、まさしく「日本神話への誘い」としては、「古事記」の原文を読んだ事のない私のような者にも入りやすい内容でした。




2006/10/12
棟梁が描く図面 建築

先日、伝統工法で建築中のとある現場へ見学に行って来ました。
上の写真は、ベニヤ板に描かれた図面で「図板」と言います。
大工棟梁が工事に掛かる前に建物の構造を平面図に描き起こしたものです。
この「図板」を基にして、大工棟梁は、柱や梁に寸法を付けて行きます。(←墨付け)
建築現場でも余り見ることが少なくなりましたが、この写真に描かれている図板は、実に緻密で、精巧なものでした。
柱・梁の位置、寸法はもちろんの事、すべての継手や、仕口におけるほぞやありの形や寸法まで、正確に描かれていました。
大工さんは、この図板を基にして、どこにどの木材を使おうかと考え、墨付け、刻みを行いながら、建物全体をどう造り上げていこうか?また、細部をどう納めていこうか?と言う事を考えながら仕事をしているのです。
いわば、「図板」は、建物のDNA構造図なのです。

