2021/1/3
めでたさも 中くらいなり おらが春
一茶
中くらいならまだいいじゃないか。
そう、思われる方は少なくあるまい。
何事においてもほどほどのところが
落ち着きやすいものである。
かつて日本で一億総中流と
称された時代があった。
とにかく「食べていける」と
誰もが信じた時代だ。
しかし、
長く続かなかったのは周知の事実。
今、問題なのは、中流や中くらいが
幻想になりつつあるということ。
落ち着けるところがない、
来るべき春すらのぞめない、
これは決して画面の向こうの話ではなく、
眼の前の事実である。
三が日の華やかな映像に
隠しきれない現実が見え隠れする…。
合掌

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